蒲鉾の話〔6456〕2020/12/18
2020年12月18日(金)晴れ
冷やい。北の方では大雪になってるみたいで、心よりお見舞い申し上げます。コロナの中の大雪。大変だと思います。高知では、山間部にちょっと降ったくらいで、コロナの中の静かな静かな師走が過ぎてゆく。
写真は今朝、4時半の稲荷新地。出勤途中、撮影しました。カメラを置いてるのは、最近完成した巨大な防潮堤の上。右下の黒いところに今までの防潮堤があり、その外側が堀川河口と言いますか浦戸湾と申しますか。太平洋につながっています。
正面に五台山が見え、その上に、春の大三角形を構成するスピカ。おとめ座の、スピカ。星と言えば、今朝の新聞にも載ってたけど、木星と土星がとんでもなく接近して見えてますね。夕方、西向いて車で走ってますと、細い細いお月様の横に、縦に並ぶ木星と土星が見えて、とてもキレイ。こんだけ接近して見えるのは400年振りとかで、盛り上がってるみたいっす。
夜明け前の稲荷新地。現在の町名で言うと、若松町。朝の4時半なのでとても静かなのですが、左手の一角だけはとても明るい。老舗のかまぼこ屋さんの、灯りです。蒲鉾屋さんにとって、今はかき入れ時。年末に売らんでいつ売る、というくらいの繁忙期になります。このかまぼこ屋さんも、お歳暮用、ご贈答用の商品が多いので、日中はたくさんのお客さんが訪れております。駐車場には警備員さんがいるくらい。
今日もこんな時間から煌々と電気がついてて、フル稼働で製造してるのが見てとれます。
蒲鉾。去年、福井へ行った際に、福井で一番有名な「安田蒲鉾」さんにお邪魔して、工場を見学させて頂きました。なかなか立派な経営をされており、とても勉強になったのですが、あの時に蒲鉾の由来などなどを初めてキチンと知ったのでした。
魚をすり潰したものを、槍の穂先に練りつけて焼いて食べたら美味しかった。その形が、蒲(ガマ)の穂に似てたから、蒲穂子で、カマボコになったという説。
で、蒲鉾は福井の名産のひとつだ、みたいな話を聞きながら、そういや高知も蒲鉾、お土産売り場に並んでる名産のひとつであることに思い当たり、そういや高知や福井だけではなく、小田原なんかももちろん含んで、全国に蒲鉾を名産と思ってる土地ってかなり多いのではないか、と思い当たったのでした。
そこで調べてみると、こんなページを発見。
略して「日かま協」。なるほど。そのページに全国「かまぼこマップ」なるものがあって、全国津々浦々で独特のかまぼこが作られてることが、紹介されているのでした。
そこで高知をクリックしてみると。
「揚げかまぼこ」だって。
高知以外の人にとってみたらそうかも知れんけど、高知県人に、高知の名物は「揚げかまぼこ」と言われてもね。あれは、高知県人は「天ぷら」と呼びます。牛蒡が入ってるのは「ゴボ天」やし。愛媛をクリックすると「ジャコ天」で、そっちはまだわかる。でも「揚げかまぼこ」ってのはね。ちょっとね。
ただ、興奮せずに冷静に考えてみると、ここに「天ぷら」と書かれてても高知県人以外には「?」となる訳で、大学生になって東京へ行った時にあの「天ぷら」を「天ぷら」と呼ぶのは僕らだけらしいと初めて気付いた訳で、このマップの「高知」のことろになんと書けば良いのかは、ちょっと、悩ましい。
なので、ここは発想を転換。天ぷらはやめちょいて「大丸」にすることを提案、提言し、今朝のにっこりひまわりとさせて頂きます。
おわり。←このネタがわかった人は、かなりの高知のかまぼこ通、なつかCM通。