新地からシリウスを見る〔6375〕2020/09/28
2020年9月28日(月)晴れ
良いお天気の月曜日。午前3時過ぎの稲荷新地。最近完成した巨大な防潮堤の上から撮影しました。丁度このあたりに、戦争の頃まで、土電電車新地線の終点電停「新地」がありました。明治44年、現在の知寄町2丁目電停(当時は「新地通」)から南へ分岐して稲荷新地につながる路線「新地線」が開業し、海沿いの終点が「新地」停留所でした。
昨日、浦戸湾の巡航船に「新地」という乗り場があったこと書きましたが、たぶんここのこと。電停名も「新地」、巡航船乗り場も「新地」。この海岸通りには料亭遊郭が並び、このすぐ近くには得月楼も、ありました。海と町がつながっていた風景。今は昔。
現在は、巨大堤防の上に上がらないと、海は見えません。
正面に見える明るい星は、シリウス。おおいぬ座がクッキリと見える、秋の空。やはりシリウスは安定の明るさで、抜群の存在感を示しておりました。シリウスの視等級、つまり見かけの明るさは-1.46。全天の恒星の中で2番目に明るく見える星。もちろん1番は太陽ね。
シリウスそのものはそんなに巨大な星でもない。それでも太陽の25倍のエネルギーを放出してるから、そこそこ明るい星。そこそこやけど、僕らからの距離が8.6光年という近さにあるので、あんなに特別に明るい訳ですね。
では、その距離に、もっと明るい恒星を置いてみたらどんな感じなのかって、気になりません?
気になる人は多いみたいで、そんな関係のHPやYouTubeって結構ありますねー
観測史上、最大の質量を持つことが確認されてる星は、僕らの銀河のすぐネキにある大マゼラン星雲という小さな銀河にある、R136a1という星なんだそう。質量は、太陽のおよそ300倍。で、とにかく超高温で、太陽の800万倍のエネルギーを放出しているR136a1。シリウスなんぞはたったの25倍ですきんね。
で、そのシリウスの場所にR136a1を置くとどうなったでしょうか。
その視等級は、-11。どれっぱあかというと、半月くらいらしいですね。なんだ、そんなもんか、と思った方も、そんなに明るいのか、と思った方もいらっしゃると思いますが、マイナス11等級なのであります。
もし、シリウスがR136a1程の明るさだったら、あの東の空には半月くらいの明るさの恒星が輝き、夜空をギラギラと照らしているのでした。冬の夜空は夏の夜空よりもずっと明るく、新月の頃でも星明かりで読書ができるんだろうなー、などと思いました。
だからどうした?と思ってる方も多いと思うので、今朝の話はここまでにしちょきます。
月曜の朝ですきんね。仕事を始めんといけません。
さあ。秋真っ盛り。過ごしやすくなりましたねー。まだ外は暗いけど、張り切って頑張ってジャンジャンバリバリ!