かき氷と雪〔6303〕2020/07/18
2020年7月18日(土)晴れ
良いお天気。昨日の高知市の最高気温は28.9℃で、なんと今年の7月は、まだ一度も30℃超えてないんですね。困ったもん。季節は季節らしく、がいちばんなのに。
さて、今朝もまた、土佐史談会今井さんのFBのネタから。今井さん、昨日、Facebookに、戦前の高知城追手門のところの写真を上げておられました。絵葉書の写真。今でも高知城の写真で一番多い、追手門と天守が一緒に写ってるアングル。で、その角に、茶店が写ってまして、軒先に「由き古越り」と書かれた提灯がぶら下がってるのがわかるんですね。今井さんが発見し、昭和初期に普及、一般化したと言われるかき氷を、そこで売ってたんではないかと考察されてます。なるほど。昭和初期に茶店でかき氷か。大正から昭和初期は、僕らが思う以上にハイカラな時代だった。
で、その写真を見て突然思い出しました。記憶が蘇りました。本当に突然。
子供の頃、かき氷のこと「ゆき」とも呼んでた記憶。家の近所の食堂で頼んでたのは「ゆき」だった。みぞれのかき氷のこと、「ゆき」と呼んでました。呼んでましたよね?すっかり忘れちょったけど。で、ウィキを見てみると、こんな風に書いてます。
「第二次世界大戦前は、削った氷に砂糖をふりかけた[雪]か、砂糖蜜をかけた[みぞれ]、小豆飴をのせた「金時」が普通のメニューであった。戦後、専用のいちごやレモン風味のシロップが発売されるようになって、[雪]は姿を消した。」
戦前の「雪」は、全国的一般的には、砂糖をふりかけたものだったらしい。まあ、雪を冠ってるみたいに見えますきんね。
高知では、その「雪」の名称が残り、「みぞれ」のことを「雪」と呼んでたのでありましょうか。それとも僕だけの記憶だろうか。今井さんが調べてくれました。「高知県方言辞典」に載っちゅうそうです。
「ゆき」ーかき氷に蜜をかけたもの。氷水
用例に「東京へ行て、ユキくださいゆーたら、通じざったぜよ。」と、あるそうです。
でも僕の記憶はあやふやで、不確か。「みぞれ」のかき氷のこと「ゆき」と呼んだと書いたけど、「かき氷」全般のことを「ゆき」と呼んだのではなかったか、という疑念が湧き上がってきました。つまり、「イチゴのゆき頂戴!」という表現があったのかも知れん訳で、人間の記憶というのはホントにアテにならんと思う訳で、みなさんどうでしたか?と聞いてみたい訳で、朝っぱらから悩んでます。もちろんネットに、そんな情報は、ない。インターネットもディープな土佐弁世界では役立たず。
ともあれ、先日冷凍しておいたひまわり「ソフトヨーグルト」を手動かき氷機で削って、こんなにしてみました。うーん。爽やか。冷凍すると少し酸味が強調されるので、これにいちごジャムとか、練乳とかかけても美味しいよね。絶対おいしい。
いわゆるフローズンヨーグルトなんですが、これを「ゆき」と呼んでもいいかも知れない。などと思いながら、土曜日の朝の仕事が始まるのでした。暑くなると、いいですね。