田の種類〔6273〕2020/06/18
2020年6月18日(木)雨
昨日も暑かった。でも今日は梅雨が戻ってきて、涼しい一日になるとのこと。こんな日もなくっちゃね。さて。日に日に緑濃くなる高知の田んぼ。7月には稲刈りも始まる高知だから、会社の前の田んぼも、もう、こんな感じね。早稲の田んぼだから早稲田。わせだと読むけどわさだとも読みます。「大言海」によりますれば。
一昨日、「雨」で終わる単語が84ある、てな話を書いたけど、日本語で「田」で終わる単語ってどれくらいあるのだろうか気になって気になって。早速、一昨日も使った「綴字逆順排列語構成による大言海分類語彙」で調べてみました。
和語の田「た」「だ」で終わる言葉は、78。
漢語の田「でん」で終わる言葉は、71。
合計149。流石に、多いね。
やはり日本は田んぼの国であること、わかります。今見ると意味もわからん「田」も多いけど、長い長い歴史の中で、日本人は田んぼと関わりながら生きてきたのであります。
翻って、「畑」や「畠」で終わる語って全部で15しかない。なるほど。
田で終わる語句の中に、ひとつ、田で終わってないのが混じってました。「佃」。つくだ。つくりだ。これは地名としても各所に散見できる語句。ニンベンに田、だから、よく考えたらわかる。「大言海」によりますれば
「作田ノ義。人ノ耕作スル田。墾田。熟田。」
ということは。人が耕作していない「田」もあるということか。と思って「綴字逆順排列語構成による大言海分類語彙」をよく見てみたけど、見当たりません。「田」がつく言葉で人が耕作してないのは「高島田」とか「文金島田」とかの、髷の形状くらいでしょうかね。わからんけど。
日本や中国に、これだけ「田」がつく言葉があるということは、たぶん、お米を主食としているアジア諸国、たとえばラオスとかベトナムとかミャンマー辺りの言葉にも、田んぼを表現する言葉、たくさんあるんでしょう。
と、言うことは、パンなどの小麦を主食とする国々には、「麦」を表現する言葉、多いんだろうか。ちなみに「綴字逆順排列語構成による大言海分類語彙」によると、和語の麦「むぎ」で終わる語が20。漢語の麦「ばく」で終わる語が5。
どうでもいですか?
でも、言葉ってーのはその社会や文化を映すもの、ということ、わかりますよね。津軽には七つの雪が降るらしいけど、高知には七つも降りません。高知独特の、表現豊かな語って、何があるでしょうか。と、言われたら、なかなか思い付かんですね。世の中の平準化で、そんな言語も廃れていったんだったら、寂しい。
そうそう。お酒やお座敷遊びの言葉は、多いかも知れませんね。可杯とか、返杯とか。
コロナのせいで、県庁から返杯自粛令がでたのは2月でしたっけ。あれ以来、返杯、やってない。このままあの習俗がなくなってしまうのではないか、と言う人も居ますね。でもね。ワクチンできて抗体できたら、たぶん、復活します。身体に染み付いてる動き、簡単には修正できんから。
コロナ騒動の中ですが、いつしか田んぼの緑は深まり、来月には稲刈りが始まる。何が起ころうが、地球はちゃんと、回っています。