ヤマモモとトサミズキと蛇紋岩〔6242〕2020/05/18
2020年5月18日(月)薄曇り
月曜日。薄曇りの朝。今日は、お昼から雨になる予報。
沖縄は梅雨入りしてるけど、高知はどうなんでしょうかね。四国地方の平年の梅雨入りは6月5日だから、まだちょっと先か。週間予報見ても、今日は雨やけど、その後は晴れる日が多いみたい。
でも、過去の梅雨入り見てみると、2011年と2001年には「5月21日ごろ」に梅雨入りしてます。
となると、もう、梅雨入りしてもおかしくない時期にきてる、四国地方。
で、梅雨といえばヤマモモ。楊梅。
今朝5時。本社棟の1階の窓から撮影した、ヤマモモ。そろそろ実が大きくなってきて、色づき始めてます。こうなると、もう、梅雨入りも近いっすね。
高知では、ヤマモモ、よく食べます。特に亀蔵。幾度か書いてきたように、幕末の頃、十市の島田亀蔵さんちの裏山で見出され、接木によって県下に広まったという「亀蔵」ブランドのヤマモモは、その実の大きさと豊かな風味で他を圧倒してきた、という歴史があるのどうなのかようわからんけど、まあ、有名。
この本社棟裏手のヤマモモは、その身の大きさや風味から、亀蔵ではない、と断言できます。でもいいですね、ヤマモモ。高知県の花、ヤマモモ。
「花」と言われましてもねー。
ヤマモモの花って、印象あります?僕には、ない。この小さな赤い実がヤマモモであって、花はどんなんだったか、記憶にございません。でもヤマモモは「高知県の花」。それはたぶん、「高知県の木」であるヤナセスギが圧倒的迫力と存在感があるので、仕方ないから「花」にしちょけ、みたいな判断があったのかも知れんですね。知らんけど。
では「高知市の花」は、というとトサミズキ。なるほど、という感じ。なんせトサミズキ、蛇紋岩地帯にのみ生息する低木ですきんね。
蛇紋岩地帯は、高知市の北部の山々に存在する、タモリさんも大好きな地層。北山走ってると、簡単にみつけることができる蛇紋岩。
地理院地図の、この地質図で見たら、高知市北部を東西に走る濃い紫が、蛇紋岩を含む層。たぶん、何億年かまえに形成された古い古い層。高知城の山にも蛇紋岩層、ありますねー。高知城の山は、この蛇紋岩層と、それよりさらに古い4億年前の角閃石を含む層からなってて、地学的になかなかの山であることは、あまり知られてないですね。
さて。なので、自生するトサミズキを見たかったら、この蛇紋岩層を探してみるといいです。ヤマモモと同じで花はもう終わってるけど。
で、今朝調べてて知りましたが、蛇紋岩って、「岩手県の岩石」なんだそう。宮澤賢治が蛇紋岩ファンだったのは聞いたことあるけど、その蛇紋岩が「岩手県の岩石」に指定されてるのは知らんかった。岩手県を地質図で見ると、こう。早池峰山の界隈が蛇紋岩地帯やね。
「高知県の岩石」ってのは、ない。ないです。あったらいいのに。
もし「高知県の岩石」が指定されるとしたら、蛇紋岩になるんだろうか。
いや、石灰岩もあるし、チャートも多い。うーん。困った。
こんな感じで、杉とヤマモモをどうやって折り合いつけるのか悩んだ末に、ヤマモモは高知県の「花」になったんだろうな、と、思いました。どうでもいいですか?
月曜の朝からそんなこと悩んでる場合ではない。
さあ。今週も張り切って仕事仕事。アフターコロナが見えてきた!