飛行機雲、ロケット雲〔6215〕2020/04/21
2020年4月21日(火)晴れ
朝6時前の工場の上に、ひと筋の飛行機雲。春の霞んだ空にまっすぐ伸びる、飛行機雲。
飛行機雲を見ると、ロケット雲を思い出す。そう。今から14年前の、春。バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた、弊社の乳酸菌を搭載したロケット「ソユーズ」の、ロケット雲。
僕は、まだ小学生だったJr.1号を連れて、打ち上げの立ち合いに行ったのでした。あのときの衝撃は、今も忘れられません。結構近い距離から見たロケットの打ち上げは、ちょいと人生観を変えましたねー。
打ち上げの時の写真は、まさに地球から浮かび上がろうとするソユーズ。なので、ロケット雲は写ってないけど、バイコヌールのまっ青な空に描かれた白いロケット雲は、今も鮮明に脳裏に刻まれてます。
そこで、Googleマップで、バイコヌールを見てみました。こんな場所。砂漠のどまん中でした。ここまで行ける日本人もそうそうは居なくって、たぶん、うちのJr.1号は、バイコヌール宇宙基地を訪れた最初の日本人小学生だったはず。
基地近くの宿泊施設に泊まったんですが、それがどこなのか、ちょっとわかりません。流石にここにストリートビューは、ないから。
でも、ピンポイントのビューは、ありました。見てみると、これ。宇宙史博物館という施設らしい。そこに、この、スペースシャトルみたいなの、展示してあるのがわかります。
おう。
僕らが行ったときは、その機体は空き地に野晒しみたいになって置かれてました。近くを車で通り掛かった時、同乗していた「有人宇宙システム株式会社」のNさんが発見し、解説してくれたのでした。
そう。ロシアも、スペースシャトルみたいなの、開発してたのであります。ロシアというか、ソ連ね。ソ連崩壊の直前、1988年11月に、無事、飛行を成功させてるソ連版スペースシャトルは「ブラン」と言います。
性能や、脱出機能などはスペースシャトルより優れていた点もあったと言い、宇宙への物資や人の輸送にかなり期待されてたブラン。でも、ソ連が崩壊し、ロシアのエリツィンによって計画は中止されたと言います。予算の関係でね。
もし、そのまま計画が続行されてたら、宇宙の様相も少し変わったものになってたかも知れません。
そのブラン、確かにあのときは、野晒しで放置されてた。
それが、どうやら博物館に展示されるようになってるみたいですね。これは新しい発見。やるではないか、ロシア。
14年前にも、バイコヌールには博物館みたいなのがあって、行きました。そこには、初期の宇宙飛行に使われたボストークとか、宇宙開発黎明期の歴史がわかる展示が、ありました。
博物館ではなかったけど、一番印象に残ってるのは、ガガーリンの部屋。
ガガーリンは、人類初の宇宙飛行へ出発する前、バイコヌールの宿舎で過ごしています。その、ガガーリンが過ごした部屋が、当時のままに、展示されてました。
今はどうなってるんだろう。
バイコヌールの風景は変わってないけど、博物館にブランが展示されてることが、今朝のGoogleマップ探索でわかったのが収穫。
Googleマップ、恐るべし。
地球を平面的に探索、探検するならGoogleマップ。
日本を時間軸で探検するなら、地理院地図。
Googleマップで地球の果てまで出かけよう。
地理院地図で時間旅行に出かけよう。
どこにも行けない今だから。