桜、サクラ〔6205〕2020/04/11
2020年4月11日(土)晴れ
毎日毎日コロナのことばっかり書いてるから、今朝はちょっと違う話もね。テレビつけてもラジオ聴いても、どこもかしこもコロナのことだらけですもんね。
で、桜の話。
もう、お花見シーズンも終盤戦。地域によっては、もう、葉桜になりかけてるところもあるでしょうね。でも今年は、こんな状況でお花見どころではなかったから、ちょいと寂しかった。いかん。またコロナの話だ。
桜の話。
幾度か書いてきたことあるけど、万葉集では、桜が詠まれた歌は42首。42/4500。
一番多いのが萩の花で137首、次点が梅で119首。桜は第3位。梅の方が桜よりも好まれてたのかどうかは、歌の数だけからは想像できんけど、本当はどうだったんだろうね。
花で言えば、古事記にでてくる木花咲耶比女。漢字ではいろんな文字が当てられてるけど、とにかくコノハナサクヤヒメ。介良、朝峯神社のご祭神で、大山祇神の娘さんね。この神様、木に咲く花だし、短命だったこともあって、桜をイメージしてるんではないか、とされてます。
とにかく、そんなにも昔から、日本人にとって桜は特別の花でした。
もちろんソメイヨシノは江戸時代に改良された園芸品種だから、万葉集に詠まれたのも、西行法師が詠んだのも、ヤマザクラかなにかの品種だと思われます。
と、書いて、ん?と思ったことが。
ソメイヨシノは、確かに短命。50年~60年で、盛りを過ぎて衰えていく、と言いますもんね。大きくなるのも早いけど、衰えていくのも早い。だから、ソメイヨシノの名所って、結構変遷していきます。高知でも、僕らが子供の頃の桜名所は筆山であり、高知城でした。今は堀川とかが盛りを迎えてるけど、次はどこになるんでしょうね。
いや、言いたいのは、コノハナサクヤヒメが短命だったから桜だろう、というのは、余りにも安易安直なのではないか、ということ。だって、ヤマザクラとかだと、1000年を超えるような古木もありますもんね。そういう意味での短命ではなくって、ぱあっと咲いてばあっと散るのが、短命のコノハナサクヤヒメに比定されてるんですかね。いや、どうでもいい話でした。
で、写真は枝垂れ桜。シダレザクラ。
こんな感じで枝が垂れてるのを総称して枝垂れ桜と呼ぶけど、その品種、種類も、ものすごく多いとのことで、僕なんかにわかろう筈も、ない。枝垂れ桜は枝垂れ桜。
古木の見事なのが多くて、仁淀村の、中越家のやつなんか、有名。
こうやって書いてきて思うのは、桜、愛され続けてきたが故に、とんでもない数の品種が生み出され、成長を続けてきた、ということ。
寒緋桜から始まって、雪割桜、枝垂れ桜、ヤマザクラなどなどと長い期間楽しめるし。
その桜の季節も、今年は、もう、過ぎ去ろうとしています。
コロナ野郎のせいで、十分に楽しめんかった、今年の桜。
いかん。またコロナの話になってしまった。
コノハナサクヤヒメをお祀りする、介良の朝峯神社は、お酒の神様でもあります。高知の酒造業界の皆さんに、古くから尊崇され、大切にされてきた、朝峯神社、コノハナサクヤヒメ。
今、飲食店の営業自粛やお客さん激減で、酒造メーカーさんや問屋さん、お酒屋さんも大変になってます。
早く、コロナ禍を終息させて欲しいですね、コノハナサクヤヒメさんの力で。そんなことを、咲き誇る桜の花に、お願いしてきました。
いかん。どうしても、コロナの話になってしまう、今日この頃です。