安田蒲鉾さん〔6017〕2019/10/06
2019年10月6日(日)晴れ
高知に戻ってます。
今朝は、会社まで走って出勤。昨日の朝は一乗谷16kmランで、今朝は出勤14kmラン。福井でかなりカロリーオーバーだったので、ちょいと負荷をかけているのであります。ああ。食べ過ぎた。
午前中、溜まってた仕事を片付けてひと段落。福井で撮影した写真を見てて、感慨に浸ってました。
昨日の朝お邪魔したのは、安田蒲鉾さん。福井では一番有名な蒲鉾屋さんとのこと。
徳を大切にする経営をされてまして、蒲鉾屋さんがどんどんと廃業していく中、営々と、栄えておられる安田蒲鉾さん。
しみじみ見入ってしまった写真は、安田蒲鉾さんの社員食堂で、社長様と、社長様の95歳になるお母様(会長様)と一緒に撮った写真。早朝からの業務が多い、蒲鉾工場。なので、朝食、そして昼食は、食堂で同じメニューをみんなで食べる。社長も会長も、社員さんも、食べ終わったら食器を自分で洗う。そんな風景。
95歳にして矍鑠としておられるお母様が「会社は家族じゃから。家族は一緒にご飯を食べるじゃろう?」とおっしゃいます。
メニューは、毎朝、そのお母様が市場へ電話して、食材を考えてから決めるそう。で、土曜日の昼食は必ずカレーということで、昨日は、とても美味しいカレーを、社員さんたちと一緒に食べてきました。昔は、お母様が作ったりしてたそうです。
食堂へ入ってくるとき。食べ終わったとき。大きな声で挨拶されるのが、気持ち良い。良い会社です。そしてあのお母様の存在が、ものすごく大きいんだ、と感じました。
う~ん。ここでは表現しきれんなー。いや、お客様や従業員を大切にする心。最近、CSとかESとか言うけど、重要なのは「心」であることを、教えてくれました。
安田蒲鉾さんは、蒲鉾道場というの、やられてます。蒲鉾や竹輪の製造体験ね。スケソウダラを減量しにたすり身を、かまぼこ板に練りつけたり竹輪に巻いたり。すぐに蒸したり焼いたりしてくれるので、できたての、食べられます。美味しい。
原料費が高騰したり、売れ行きが下がったりして、原料の質を落とす同業が多い中、良い原料を使ってます。いろんな収入があって経営に余裕があるから、良いものを使える、とのお話も納得納得。
ゴリゴリ営業する訳ではない。価格勝負する訳ではない。
お店の壁、目立たないところに貼ってあった、お母様が昔書かれた文章が、胸に沁みます。
「食べ物を作る者は、朝のいちばんにきっちりと髪を整え、鏡の前でにっこり良い笑顔を作って事を始めよ。」
今年95歳になるお母様が、そのお母様に言われた言葉。
さあ。僕も頑張って仕事仕事!