青春のわかば〔5945〕2019/07/26
2019年7月26日(金)夏空
よく晴れた夏空。まだ早朝なので、セミは鳴いてません。これからワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ。夏の一日が始まる。
昨日の新聞に、タバコの記事が載ってました。わかば、エコー、ゴールデンバットの3銘柄が廃止になるんだって。そうなのか。そうなのか。僕は感慨深いです。
僕がタバコをやめたのは、40歳を少し過ぎた頃だったと記憶します。このにっこりひまわりを始める少し前。にっこりひまわり開始時には、もう、タバコ、やめてました。
その頃吸ってたのは、タール1mgのやつ。銘柄にはあまりこだわってなく、タール1mgのやつを、1日3箱以上吸うというヘビースモーカーでした。ヘビーと申しますかチェーンと申しますか。今考えると、酷かったね。まあそれでもタバコ安かったし。200円ちょっとでした。
そんなに量が増えたのには理由があります。間違いようもない理由が。
タール1mgにしたから。それまでは、キャスターマイルド吸ってました。1日2箱くらい。それをタールが少ないのに変えた途端、量が増えてしまった。良かれと思ってやったことが、結果として裏目に出てる、という好例だ。実はこれ、それ以前にも経験してます。
かつて僕はハイライト愛好家だった。そう。今もある、ハイライト。大好きでした。
ハイライトを吸ってた頃は、1日1箱とか1箱半とか。それが、軽いキャスターマイルドになった途端に量が増えた。そんな経験してたのにね。猿より学習しない喫煙者。
ハイライトにはお世話になりました。いつから吸ってたかについては、ここには書けない。書けないけど、そんな時代でした。
大学でモダンジャズ研究会というのに所属してバンドマンやってた訳ですが、そこではみんなハイライト。ビックリするくらいのハイライト率だった。異端のショートホープも居たけど、ハイライトが主流だった、ダンモ。
ハイライトは、大学に入った頃は120円。卒業する頃には150円。その前は80円だったから、この頃からタバコの値段が急激に上がり始めたんですね。
そして、わかば。
あの頃、わかば、いくらだったろう。ハイライトが120円で、わかばは70円か80円くらいだったと思う。安かった。
なので、吸ってました。ハイライトの代用品として。お金が無いときは「わかば」。困ったときの「わかば」。いざという時の「わかば」。フィルターの色がハイライトと一緒で、なんとなく風味も似てる感じだったので、わかばも愛用していたあの頃でした。
あの「わかば」が廃止になってしまうのは、セブンスターがメビウスになってしまった以上に、僕にとってはインパクト、あります。そうなのか。廃止になるのか。
今回の廃止の理由は「旧3級品特別たばこ税率」撤廃によるものなんだって。わかば、エコー、ゴールデンバットは、特別に安い価格が維持できる税制が適用された「3級品」だったのである。知らんかった。だから安かったのか。
それでも、今朝撮影してきたタバコ自販機を見てみると360円。わかばが360円。すごいね。これは、すごい。税制撤廃になるとこの価格も維持できんなる、ということで廃止に踏み切ったJT。
今後は葉巻用のものとして残るみたいやけど、僕らが愛用したあの「わかば」は、もう、なくなってしまいます。さようなら、わかば。
そうそう。エコーとかゴールデンバットは、私、ほとんど吸ってません。
両切りと言えば缶ピーでしたもの。
タバコの自販機、今朝、撮影するのに探したけど、減りましたねー。減った。そんな時代です。
僕がタバコやめたのは、走り始めたタイミング。ランニングにはまり始めた頃、友人が勝手に安芸のタートルマラソンへ申し込んでしまい、出場せんといかんなりました。それを、トライアスロンやってた弊社の若手社員M君に言うたところ、「走る楽しみとタバコを吸う楽しみを両方味わうなんて、贅沢だし、無理ですよ。大会まで、タバコ休んでみませんか?」と言われたんですね。
なるほど。一理ある。納得できる。
で、ある朝。前日は宴会もあったりして、なんと5箱くらい吸ってました。当然朝の口の中はベトベトのぐちゃぐちゃ。気持ち悪い。気持ち悪いので、朝9時くらいに気がつくと、まだ1本も吸っていなかったんですね。よし。今日から少し休んでみよう。
と、タバコを吸うのをやめました。
その日から17年くらいでしょうか。1本も、吸ってません。やればできた禁煙。
人間、なんでもやればできる、ということを実感した体験でした。
それはそうなんだけども、わかばが無くなるのは、僕の青春が一つ消えゆく、ということで、感慨深いニュースではありました。