朝6時に鐘を撞く〔5862〕2019/05/04
2019年5月4日(土)晴れ
良いお天気。天気も良くて、連休で。海は明日から大潮だし。どこもかしこも、たくさんの人出で賑わうことでございましょう。10連休で過ごしておられる方々、そろそろ疲れてませんか?タってませんか?
ゆっくりゆっくり過ごす日も、必要ですよね。小さいお子様が居りますと、そうもいかんでしょうけど。
僕も弊社も、10連休は関係ないので、自分のペースで過ごしてます。仕事に行ったり三嶺登ったり、走ったり、家の用事したり、仕事に行ったり。今日一日を有意義に過ごす為、今朝は5時に起きて走りに出てました。新緑が美しい五台山へ。早朝、誰も居ない五台山は清々しくも美しく、煩悩を抱えた僕らを迎えてくれる。
家を出発し、若松町、青柳橋を抜けて五台山の車道を一気に頂上まで駆け上がる。心臓バクバクだけども苦し心地良い、この感覚。気候は、今が最高ですね。暑くも寒くもなくて。
五台山のてっぺん、名刹竹林寺境内で、朝の時間をゆっくりと過ごす。まだ、お遍路さんや観光客さんが訪れる時間でもないので、静かな静かな境内。粘菌を探したりしながら時間の経つことを忘れていたら、ゴーーーン。日産の会長ではないよ。
五台山に近いところにお住まいの方はご存知と思います。毎朝6時に、五台山のてっぺんから聞こえてくる鐘の音。そうか。6時か。
どんな感じで鐘を撞いてるのかな。と思って、鐘撞堂のところへ行ってみた。
若い若いお坊さんでした。修行僧でしょうかね。若いお坊さんが、緊張するでもなく、一日のルーティンが始まりましたよ~、てな感じで撞いておられました。ゴーーーーン。
お寺さんの鐘の音。聴くだけで、なんか、厳粛な気持ちになるよね。もちろん、煩悩を払うとか、一切の苦から逃れられるとか、色んな意味があるのがお寺さんの、鐘。
時を知らせる、という意味もあり、鐘の音を、仏事の予鈴とする、てなことも書いてます。竹林寺の鐘の音、こんなYou Tubeがありました。色々あるもんだ。
ほとんどのお寺の梵鐘は青銅製。第二次世界大戦中に、日本国中にあった青銅製梵鐘の9割は、軍へと供出されたと言いますね。と、言うことは、それ以前は、今よりずっと鐘が多かったのかも知れません。
一昨年の3月に上陸した、瀬戸内海の小島、牛島。当時人口9人だったその島には、立派な鐘撞堂がありました。その梵鐘は、延宝五年(1677年)の銘があるという貴重なもの。戦争にも供出されんかった訳だ。その鐘は「無間の鐘」と呼ばれてて、それを撞くと、一度は巨万の富を得て栄華を極めるけど、その後没落する、という伝説がありました。
人口9人の島で、誰も参拝しない静かな静かな境内に吊り下がる梵鐘は、そんな伝説に現実味を与えてくれました。
ここは竹林寺。この鐘の音は、僕らに心の清浄と平安をもたらしてくれる。この若いお坊さんも、10連休なんか関係なく、いつもにも増して忙しい時間を過ごしているんだと思います。頑張って、立派なお坊さんになっていってくださいね。
新緑、新芽に、清浄な鐘の音が染みわたる、朝。すっかり煩悩も打ち払われました。
みたいな気に、なりますよね。気分的には。