三宝山の変形菌〔5638〕2018/09/22
2018年9月22日(土)晴れ
今日は、南国香美香南酪農振興大会が、お昼から。いつものようにJA南国市のグリーンなんこくで。まずは勉強会。そして終わるとバーベキュー。なんせ、畜産関係者によるバーベキューなので、おいしくない訳が、ない。
この地区は、近年、後継者に目出度いことが続いたりして、なかなか活気がある地区。若手酪農家が頑張ってますきんね。僕らも嬉しい。
そんな訳で、事前カロリー消費活動としてですね、朝、三宝山を駆け上がってきました。久々の三宝山RUN。身体、鈍りきっちゅうので、あの西洋古城オブジェのところまで駆け上がるとフウフウゼエゼエ。良い汗かいた。
あの西洋古城オブジェの場所は、とにかく眺望絶佳。広いスペースも、ある。道路も整備されている。あそこをなんとか観光振興に利用しようと香南市を中心に検討してるけど、なかなかうまく進みませんね。あの風景を利用するだけではなくて、龍河洞との連携による自然観察満喫コースなど、いかがだろうか。
スカイライン工事によって、石灰岩層が露出している。
地質学でいう「三宝山層群」の模式地であり、東の山裾を仏像構造線が走っている。
周囲を見晴らすと、物部川扇状地、長岡台地、海岸線の浜堤、香長平野の成り立ちなどなど、高知の地形がどのようにできてきたのか一望にできる。素敵なジオパークだね。
そして、今朝は粘菌。スカイラインを走っていると、道路脇の朽ちた木に目がいってしまうようになってしまった。南方熊楠の本を読んだせいだ。
いくつか、粘菌らしきものを発見したけど、素人なので本当に粘菌かどうかは定かではない。でも。これは間違いないだろう。そう思って撮影したのが、これ。
屹立する朽ちた木に、黄色い膜のようなもの。よく見ると、筋が走っている。触ってみると、ネバネバ。粘菌(変形菌)の変形体だろうと思いました。
アメーバ状の単細胞生物、粘菌は、こうやって朽木の表面などを移動する。そして、あるとき、一斉に子実体となって美しい色になり、胞子を飛ばす。胞子からはアメーバが生まれ・・・・・
動物でもなく植物でもない。あるときは動物のように、あるときは植物のように振る舞う粘菌は、学習能力があり、迷路をも解いてしまう。
「生きる」とはどういうことか、「知能」とは何なのか、といった哲学的な思索へと人を引っ張り込んでしまう、粘菌。黄色い変形体に、やっと会えました。種類はよう同定しません。
でもね、粘菌(変形菌)の種類が一番たくさん発見されているのは高知県なんだそう。高知は粘菌にとって住みやすいところなのか。
ここ、三宝山にもたくさんの粘菌が生息し、観察されるのを待っている。
そんなのの観察も、自然体験型観光に組み入れたら楽しいと思うけど。楽しくないですか?
そんなこんなの三宝山RUNでカロリーを消費してきた、朝。
今、会社に帰ってきてます。少し仕事をしておいて、お昼からバーベキ、違った、酪農振興大会だ。さあ。今日も頑張ろう。