ボーロク峠〔5534〕2018/06/10
2018年6月10日(日)薄曇り
降りそうで降らない日曜日。今日は、高知市北郊の秦泉寺に用事があって来てます。朝の時間を利用して、北山を走ってきました。雨を期待してましたが、降らない。なので、暑い。坂道を駆け上ると汗が噴き出してビッショビショ。でも心地良かったです。たまにはね。山、走らんとね。身体の中に溜まった色んなものが汗と一緒に出て行って、爽快爽快。
秦泉寺から、北山の中腹、標高180mくらいの広くなった斜面にある古い集落、三谷までは、昔はたくさんの人が歩いた三谷往還があります。三谷川沿いの、山道。でも、幾度かこのにっこりでご紹介したように、今から4年前の夏の大雨で崩壊した土砂により山道が寸断。4年経過する今も、通れんまんまになっている。冬場だと、藪を漕ぎ、急斜面をよじ登ってなんとか進むこともできるのでありますが、今の季節はやめちょきましょう。
でも、あの道、復旧する予定はないんだろうか。その話は後でも書きます。
今日は、「金谷川終点」というプレートが貼られた橋から、車道へと駆け上りました。で、車道を走って三谷。三谷川が渓流になって流れ落ちる美し場所に鎮座まします川内神社さんにお参りし、再び車道を駆け上がって椎野峠へ。標高330m。
その椎野峠から北山スカイラインというカッチョブーな名前の道路を東へ少し上っていくと、ボーロク峠。写真は、ボーロク峠の茶店と、高知の街の風景。
ボーロク峠は望六峠。六という数字は東西南北天地の6方向、つまり、世界のすべてを表す数字であったりしますので、世界のすべてを望む峠、望六峠という訳か。違うちょったらごめんなさい。
この峠から北へ行くと七ツ淵。平家の落人伝説に彩られる七ツ淵は、多くの庶民の信仰を集め、参拝客はとても多かったといいます。
高知の街から七ツ淵へお参りする、そのメインルートがここ、ボーロク峠を通ってます。また、七ツ淵には集落があって、そこの子供達が秦小学校へ通うのに通ったのも、ボーロク峠。
そんな訳で賑わったのが、峠の茶屋。
今も、人が住んでおられるようですが、お店は閉めてあり、自販機のみがかつての茶屋の名残を留めております。
いつ頃まで営業していただろうか。あの、茶屋。
名物は、草餅とおそば。子供の頃、父に連れられて七ツ淵へ登った際に立ち寄っているはずだけども、記憶がないのが残念。今一度、草餅とおそばが食べてみたかった。ボーロク峠の茶屋。
今日はここから、山道を駆け下りました。今も、七ツ淵へのハイキングをされる方は、その道がメインルート。だからでしょうか。実に歩きやすく整備された山道。
水場には小さくかわいらしい水車が置かれたりして、地元の皆さんの、このルートに対する思いが伝わってくる。善き哉善き哉。
ハイキングルートとして整備され、維持管理が行われている山道。
かたや。
車道ができるまではメインルートであった三谷往還。その道筋には、西国三十三観音霊場の石仏が一番から三十三番まで並び、大切にされてきた道。今は、道が何箇所かで寸断され、十二番石仏にいたっては谷の下の方まで土砂に押し流されたまま、そのまま、放置されているのは、ちょっと、残念。復旧を、待ち望みます。
そんなこんなで、快適な七ツ淵道を駆け下り、秦泉寺へ帰還。
北山、里山。近いけど、大きな森の中、一人。良い山です。