JR貨物で運ぼう〔5341〕2017/11/29
2017年11月29日(水)曇り
今朝は高知。昨日は日帰り大阪でした。有意義に過ごした大阪出張。
さて。こないだ、北海道函館市へ行った際、青函トンネルとJR貨物の話を聞きました。青函トンネルというのは、新幹線と在来線が共用しているトンネル。で、昼間は新幹線が優先される。
北海道の方がおっしゃっておられましたが、そのトンネルの深夜枠をうまく活用できないものか、という議論があるんだそうだ。
深夜、青函トンネルを抜ける貨物列車を首都圏に向けてたくさん走らせる。しかも、それで生鮮食料品などを運ぶ。
それにより、早くて安いチルド物流で北海道と首都圏をつなぐことができるのではないか、と。なかなか良いアイディアだと思いました。夕刻札幌を出て、深夜に青函トンネルを抜け、朝には首都圏。北海道には美味しい生鮮食品がたくさんあることを考えれば、その仕組みをうまく構築することで、劇的な輸送革命を起こせるのではないか、という発想だ。
で、高知。
写真は、今朝、宝永町の南。JR貨物のコンテナを載せたトラックが走ってました。こんな感じで。
土讃線を貨物列車が走らなくなって、もう、12年になる。2005年3月までは、土讃線にも貨物列車が走り、高知駅前にはたくさんのコンテナが積んでありました。
でも、貨物取扱量の少ない路線の貨物列車は廃止になり、替わってトラック輸送になりました。この写真みたいに。
今、四国で貨物列車が走っているのは、高松貨物駅と松山駅の間の予讃線と、瀬戸大橋線だけ。JR貨物のホームページに、こんなのがありました。高知駅と徳島駅は、オフレールステーションという位置付けで辛うじて貨物コンテナの取り扱いはしてるけど、運ぶのはトラック。
北海道で聞いた話を膨らまそう。
高知県は、地産外商という政策を推進しようとしてます。これはもう、日本中の自治体が取り組んでいること。どこも一生懸命。その中で存在感を発揮し、県の経済を浮揚させていくのは競争に勝ち抜いていく、ということ。そこで大きなハンディとなるのが、物流。
県も巻き込んで、この、大都市圏への物流を安く速く、という命題に答えを出そうとしているけど、難しい。本当に、難しい。橋代、高いし。
そこで、JR貨物を利用する、ということを思いつきました。さっき。このトラックを見て。
今一度貨物列車を復活させ、大都市圏に向けて走らせる。しかも、チルド輸送で。生鮮食料品や鮮魚など、高知の得意とするものを、新鮮な状態で、速く、安く運ぶには、貨物列車の利用が良いのではないか。
JRコンテナという、あの、でかいコンテナが、なんとなく心理的障害になりますよね。なんか、もっと簡便でおしゃれで気軽に使えるような、親しみやすいチルド便の貨車。そんなのがあれば良いのに。
夕刻高知で詰んだ生鮮食品や鮮魚が、朝には大都市圏に着く。JRも、そこからの横持ち物流の仕組みを構築する。これだ。
昔、築地に貨物列車が乗り入れ、直接荷物の積み下ろしをしていた、そんなイメージ。
深夜に走るブルートレインがなくなった今。貨物列車は走らせ放題だと思う。
今はまだ妄想。でも、北海道でそんなことを考える人が出てきた、ということは、これからそんな議論も始まるかも知れない。始めよう。
昔の貨物列車のイメージを払拭すれば、新しい生鮮物流モデルが生まれるかも知れません。
ああ。
早朝、JRコンテナを見て、妄想が暴走する。