あすは、夏祭り〔5210〕2017/07/21
2017年7月21日(金)晴れ
夏。
ですが、今朝、少しだけ降りました。5時頃でしょうか。それから夜が明け、お日様が照りつける。だから少し水分が多い蒸し蒸しする大気。ああ。今日も暑いぞ。善き哉善き哉。
ここは今朝、4時半前の潮江天満宮。早朝の、静かな静かな天神様。
ここは楼門。嘉永六年(1853年)に建立されたという、立派な楼門。翌年末の安政南海地震にはビクともしなかった、楼門。
その楼門をくぐると、参道の左側に、一列に並ぶ提灯。内側から電灯で照らされ、幻想的に浮かび上がる提灯の列。普段は、ありません。
そう。明日、7月22日は潮江天満宮の夏祭り。こないだ賑やかに行われたのは夏越し(なごし)の祭りで、明日は夏祭り。ややこしいけど、違います。
夏越しの祭りは、暑い夏を健康に元気よく過ごせるよう、祈願するお祭り。
夏祭りは違うのか?
潮江天満宮の夏祭りは、万燈祈願の夏祭り。万燈祈願。まんどうきがん。愛知県刈谷市の万燈祭が有名ですが、あれは秋葉神社の火伏せを主体とするお祭り。天満宮の万燈祈願は、たくさんの提灯を燈し、やはり健康で幸せな暮らしを祈るのか。
お寺さんとかで行われる万燈会は、懺悔、報恩のために燈りをともして供養する、という意味らしいので、少し違うかも。
まあ、神社のお祭りだ。
夏越しの祭り、輪抜け様ほどではないが、露店が並び、楽しいお祭り。小学生の奉納相撲も行われます。万燈祈願なので、輪抜け様のとにきはなかった提灯があのように並ぶ夏祭り。
夜の神社、参道に浮かぶ提灯、そして絵馬。心の奥底の記憶を蘇らせるような、遠い遠い記憶が滲み出てくるような、そんな風景。
井上陽水の「夏祭り」は、そんな遠い遥かな記憶を呼び覚ます、儚く切ない歌。儚く切ない、夏祭り。
十年は ひと昔 ん~ 暑い夏
おまつりは ふた昔 ん~ 蝉の声
思わず よみがえる 夏の日が
ああ今日は おまつり ん~空も あざやか
綿菓子を ほおばれば ん~ すぐとける
友達も みんないる ん~ 笑い声
道には 並ぶ店 おもちゃ売り
ああ今日は おまつり ん~何を 買おうか
陽水の描く夏祭りの、なんと、的を得ていることか。心に染み入ることか。
やはり、僕らの心に浮かぶ夏祭りは、チューブの夏祭りではなくて陽水の夏祭り。
十年は ひと昔 ん~ 暑い夏
ふるさとは ふた昔 ん~ 夏まつり