鎮守の杜の阿形〔5182〕2017/06/23
2017年6月23日(金)晴れ!
良いお天気。梅雨なのに。
昨夜は、高知大学の会合から土佐市へ。
土佐市には、「かしわ」という居酒屋さんが、あります。若い頃、お客様に連れて行って頂いてから、幾度かお邪魔しちょります。かしわ。
店名の通り、鳥の様々な部位が楽しめるお店。昨夜はお客様と合流して、グッスリ飲んで食べて。
もうね、すごい。特にレバーは絶品ですが、他の料理も裏メニューも、とにかく美味しゅうございました。
僕らは奥まった部屋で飲んで食べてしておったんですが、少し遅くなって皆が食べるのも落ち着いてきた頃、お店のお母ちゃんがオムライスを持って入ってきました。「ここで食べらいてよ」。
どうぞどうぞ。そしてオムライスの横にはウィスキーの水割り。
「かしわ」のお母ちゃんは、昔からウィスキーが大好物なんだそう。オムライスを食べる時も、ウィスキー。とにかく角瓶が好きだそうで、昔は二日に一瓶空けていたというから、強者だ。
遅くまで常連さんの楽しげな声が響きわたっていた、「かしわ」でした。
さて。
写真は今朝の野市、上岡八幡宮さん。拝殿前に差し込む朝日。梅雨なのに、オレンジ色の美しい朝日が東の空に昇ってきます。神々しくも美しい、朝日。
手前には大正十二年御寄進の、狛犬。見てわかるように、阿。阿形の狛犬。
この狛犬と対になって、吽形の狛犬も、鎮座ましましてます。
阿吽。口を開いて最初に出る言葉が「あ」で、最後は口を閉じて「ん」。宇宙の始まりと、終わり。
元々はサンスクリット語だそう。
サンスクリット語では、最初が「ア」で、最後が「フーン」なんだそうですね。
最初が「あ」で、最後が「ん」。日本の五十音ではないか。そう。日本の五十音は、サンスクリット語の音韻学による影響でできたんだと言われます。知ってました?
なんとなく、五十音のような整理は、近代になってからできたと思ってませんか?
それ以前はいろはにほへと、だと。実は、こういった整理の仕方は、平安時代に遡るんだそうです。そんなに古いのか。
参考にしたというサンスクリット語を見てみると、母音の並びがあいうえお。子音の並びもかさたなはまやらわ。すごい。参考にしている、と言うより、完全にパクっているではないか。日本語の五十音は、サンスクリット語由来であるのは、間違いない。知ってました?
だから、阿吽の呼吸は、サンスクリット語由来だけども日本人の感性にもぴったりしっくり、という訳だ。
大正12年と言うと、弊社が秦泉寺で産声を上げた翌年。この狛犬は、うちの会社と同年代。今日も元気に地域を守る、鎮守の森の狛犬、阿形。