牛島の風景〔5130〕2017/05/02
2017年5月2日(火)それにしても良いお天気だ
とても良いお天気。
ですが、今日は平日なのでお仕事。午前中、本社でミーティングや面接をこなしまして、今は大阪へ向かってます。商談。流通業も、我々日配食品製造業も、ゴールデンウィークというのはあまり関係なくて、粛々と、いつものようにお仕事がこなされてゆくのでありました。
今朝の高知新聞に、高知県内の10世帯未満の集落割合が、この10年間で4.1ポイント増えて12.2%になった、てな記事が載ってました。8.1%から、12.2%か。で、前回は人が暮らしていたのに今回の調査で居住人口ゼロとなった集落が、10。
日本全国、地方へ行けばそんな感じの推移になっていることでしょう。この日本、どこへ行くんだろうか。
この国土、地方での生活や生産活動があって、成り立っている。都会だけで成り立つと思っているのは都会で生まれ、都会で育った人たちだけ。この、国土が広くて人口の多い日本という国が、シンガポールみたいな形で成り立つという神話を、彼らは信じているのかも知れません。でもね、無理。
しかし、これからの日本を考え、政策を実行しようとしているのは、殆どが、その、都会で生まれて都会で育った人たちなんだね、これが。
とんでもない危機であり、早急に大ナタを振るわないとダメ、ということは、彼らには絶対に理解もできないし、理解しようともしないんでしょうね。
今日は坂出まで車を運転してきまして、今、マリンライナーで岡山へ向かってます。岡山からは新幹線ね。
で、写真は、以前にもご紹介した牛島。正面に見えてるのが、牛島。丁度瀬戸大橋の真下を巨大なタンカーが航行中。
あの牛島、今年の3月19日に探検してきました。現在、島の総人口9名。世帯数は7か、6。牛島も、この10年間で世帯数が10を割り込んだ集落の一つなんでしょうね。
多いときには700〜800名が暮らしていたという牛島も、今、9名になってしまいました。
離島では、このようなことが一般的になってますが、高知の山中でも同じこと。どうなってしまうのか、少なくとも、霞が関界隈の人たちには想像もできんことと思います。
この瀬戸大橋には、将来、新幹線を通すためのスペースが架橋のときから設けられています。写真の下の部分。今、ここに新幹線を通そう、という動きが始まってます。
それはそれとして。
ここに新幹線が通っても、あの島に、高知県の山中に、人が戻ってくることは決してありません。だから、それはそれとして、皆が当事者意識を持てる工夫をしながら考えていくことが必要なんでしょうね。仕事へ向かうマリンライナー車中で、ややこしいことを考えてしまいました。