「今日は何の日」雑感〔5029〕2017/01/21
2017年1月21日(土)晴れ
今日は、朝6時高知駅発の特急南風2号車内で、このにっこりを書いてます。今朝は四国山地は雪ではないか、高知自動車道は大丈夫か、と心配していましたが、雪、降ってません。積もってません。天気予報、なかなか難しいもんだ。
「今日は何の日」というのを見てましたら、1866年の今日、龍馬の仲介で薩長同盟が結ばれたんだそうですね。京都で。なるほど。
あと、昭和5年(1930年)の今日、ロンドン軍縮会議が始まった、とあります。なるほど。
この会議は重要で、日本では海軍強硬派などの凄まじい抵抗があったものの、なんとか合意に漕ぎ付ける。時の首相は我らが濱口雄幸。若槻礼次郎が全権。イケイケドンドンの世論を押し切りこぎ着けた合意は、今考えるとなかなかのものだと、思います。
この条約が、濱口雄幸首相襲撃につながり、日本が暗い時代に入っていくきっかけになったのは皮肉なこと。濱口雄幸さんが、もっと生きていたなら、日本の歴史はもう少し良い方向に行ったかも知れないのに。
それから、平成10年(1998年)の今日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がキューバを訪問した、というのもありました。ヨハネ・パウロ2世は、改革はで非常に行動力のあったヨハネ・パウロ1世急逝の後をうけて教皇になった人物。ヨハネ・パウロ1世の路線を引き継ぐ、という意思を示す為、同じ名前を使ったとされます。
ヨハネ・パウロ1世は、マフィアとの関係が取り沙汰されたりしていたバチカン銀行などの改革を断行していました。しかし就任1ヶ月で、急逝。暗殺説は、今でも根強いですね。
ローマ教皇がキューバを訪れ、カストロ議長がミサに出席する。良い場面だ。
世界放浪中のJr.1号は、この18日まで、そのキューバに居たようです。で、今はアメリカ。
そう。さっき、トランプが大統領に就任した、アメリカ。Jr.1号も、指導者と民衆について、色んなことを体感していることと思います。そう希望します。
来年以降の「今日は何の日」で、2017年の今日、アメリカでドナルド・トランプ氏が大統領に就任しました、と書かれることになるのでしょう。どのような扱いで、書かれるようになるのか。それは、これからの彼の行動次第。
こうやって見てくると、指導者、大事ですよね。指導者の矜持。今日の「今日は何の日」には、指導者の矜持というものを見てとることができます。
指導者と言えば、某首相の施政方針演説で、野中兼山が、江戸から土佐へ持ち帰ったハマグリの話が出てました。庶民がハマグリを待ち受ける目の前で、全部、海に投げ入れた野中兼山。「このハマグリは末代までの土産である。子たち孫たちにも味わってもらいたい。」と話した、という逸話。その野中兼山がまいたハマグリが、今も、高知に大きな恵みを、もたらしている、という演説。
高知県人は、皆、知っている。今、高知の海に、ハマグリは、ほとんど居ない。恵みにもなっていない。まあ、以前は採れてた、という話もあるので、カマんけど。
歴史を語る、ということは、自分で勉強し、検証し、自分の身体の一部に取り込んでから、それを語るということ。教養とは、そういうことだ。
言葉には言霊が宿る。指導者の言葉は、軽くなってはいけません。自分の見たいと思う幻想ではなく、事実を見据え、思いを語る。そうしないと、ちょっと、恥かいたりすること、あるよ。