飛龍梅、天穂日命〔5024〕2017/01/16
2017年1月16日(月)晴れ!
氷点下。ヒョーテンカ。ひょうてんか。風はおさまって穏やかになりましたが、気温は下がって氷点下の朝となりました。冷やい。ですが、まあ、これが冬というもんでございましょう。
ここは今朝、4時過ぎの潮江天満宮。拝殿の手前にある飛龍梅の枝を、拝殿の明かりをバックに撮影してみました。う〜ん。今年は遅い。遅いと思います。
今から9年前の冬、12月30日に、ピンクに膨らみ始めた飛龍梅の蕾をご紹介しちょりますが、今年はまだこんな感じ。今まで暖かかったので、遅いんでしょうかね。大自然は不思議不思議。
昨日は、オノゴロ島比定伝説のある、淡路島の南東の小島、沼島へ行ってました。沼島には、神社や祠などがあちこちにあって、宗教的な雰囲気を横溢させている。やはり、太古の昔から、神様と関わりの深い島であったのか。
船で往来するのが当たり前であった時代、淡路島やその近辺は、畿内などとの交流が、今から考えるよりもずっとずっと盛んであったのかも知れません。
で、沼島で、島の案内図を見てましたら、その形が勾玉の形状である、てなことを書いてありました。なるほど。そう言われてみれば、勾玉に見えてくる。僕にはクマムシみたいに見えますが、そんな不謹慎なことは言われません。
やはり、神の島であるので、勾玉が連想されるんでしょうね。
勾玉と言えば、天穂日命(アメノホヒノミコト)だ。天照大神の、右のみずらに巻いた勾玉から成立したのが、天穂日命とされます。「みずら」というのは、あの、よく古代の日本人が描かれた際に描かれる髪型の、左右にまとめられた部分。あの、まとめた部分に勾玉を巻いて、アクセサリーにしておったのでしょうか。
翡翠などでできた勾玉。美しくも貴重なので、神聖なものとして崇め奉られたのでしょう。勾玉。天照大神の右のみずらを巻いていた勾玉が、天穂日命。
実は、ここ、潮江天満宮の御祭神に、天穂日命がいらっしゃられるのであります。どこの言葉だ。
もちろん天満宮と言えば菅原道真公。ですが、他の神様もお祀りされちょります。ホームページには、このように記載。
菅原道真公
高視朝臣
(道真公ご長男)
北御方
(道真公の奥さん)
天穂日命
(菅原家の祖神)
大海津見命
(海の神様)
そう。天穂日命は、菅原家の祖神なんですね。
太宰府天満宮に野見宿禰の大きな碑があります。相撲の祖と言われる野見宿禰は、菅原道真公の祖先。で、野見宿禰は、天穂日命の系譜。だから、菅原家の祖神は、天穂日命。
ちなみに天穂日命は、天照大神から出雲の大国主神を平定すべく差し向けられるも、大国主に心服してしまい、出雲の住みつく。そして、そのまま、出雲国造家の祖となったという。
そう。高円宮典子さんと結婚した、出雲大社の千家さんは、出雲国造家の裔なので、天穂日命の末裔、ということになる訳だ。
道真公とも同じ祖、ということか。
まあ、さかのぼっていくと、僕も貴方も、皆、どこかで同じ祖先につながったりしている計算にはなるんでしょうけどね。
ああ。今朝は、古事記とか日本書紀の成り立ちと、グローバル社会の中の日本を書くつもりやったのに、こんな話になってしまった。頑張って仕事しましょう!