安芸の朝、天晴の朝〔5003〕2016/12/26
2016年12月26日(月)小雨
雨。昨夜のJA土佐あき酪農部忘年会は、予想通り、例年通り簡単には終わらず、ホテルにたどりついたら日付が変わっちょりました。色々と美味しかったですし、色々と話ができて良かった良かった。
安芸の夜の街。静かですね〜。でも、いつもの料理屋も、いつものスナックも、店内は満員の人で賑わってました。さすが年の瀬。でも、街の灯は、明らかに急激に寂しくはなってました。
昨日紹介したのは、安芸市の奥にあるこまどり温泉。良い温泉。泉質もですが、食べ物が良いですね。なすどん!ももちろん美味しかったのでありますが、1月半ばから2月までの季節限定「入河内大根定食」が美味しそう。また、行かなけりゃ。
8年前のおばあちゃん達の会話が、本当に面白かった。あの日のにっこりひまわりには、帰りの元気バスでのおばあちゃん達の会話をレポートしてます。
「昔の道は、このとっと上を走りよってづるうなかったぞね。」とか、昔、嫁に来た頃の苦労話が面白かったです。「最近は電気とか使いゆうきいかんねえ。○○ちゃんくらあ、家の周りが埋もれるばあ葉っぱがあるに、ガスでお風呂焚きゆうきねえ。積んじゅう薪が腐りゆう。」とかの会話
こんな感じの会話が延々と繰り広げられる。録音して残しちょきたかったような、会話。あの頃、皆、もう、80歳を超えちょりましたので、今はいくつなんだろう。
大体からして、安芸市街地からこまどり温泉までの道中は、この先に人が暮らしているんだろうか、というような山深い道。しかし、しっかりと集落があり、あの奥にもまだ、集落があるのだそう。人々の営みは、素晴らしい。急速に人口が減り、高齢者比率が高まる山間の集落。
こまどり温泉からひと尾根越えて下ったところに、入河内という集落。在来品種、入河内大根で有名な入河内に、今年、Iターンで東京から移住してきた夫婦がいる、てな記事を高知新聞で読みました。そう。少し、世の中、流れが変わってきているのかも知れません。これからに期待したい。
今朝は、よう走りませんでした。飲み過ぎで。
出社の為にホテルを車で出て、土居廓中の近くに鎮座まします春日神社さんにお参りしてきました。5年振り。この境内の石灯籠に刻まれた私年号「天晴」を確認したかったので。
高知県内数カ所のみに刻まれた私年号、天晴。てんせい。
日本全国では慶応三年と言われた1867年、土佐の一部では天晴元年だった。この春日神社灯篭に刻まれる「天晴元卯九月令日」の日付。
5年前にはかなり古くなっていた説明板が、今朝は、新しくなってました。善き哉善き哉。
春野、御山所神社の狛犬の台座にも、こことまったく同じ「天晴元卯九月令日」という文字。そのしゅっと近くの森神社の手水石には「天政元卯年九月吉日」。
赤岡、須留田八幡宮さんの絵馬の額縁にも「天晴元丁卯年」「五月吉祥日」の文字。
そして、安田町の北、二十七番札所神峯寺さんの更に上に鎮座まします神峯神社拝殿直下、石段の登り口脇の灯篭には「天晴元丁卯 五月吉旦」。
どのような思いで考えられた年号なのか。真相は闇の中。