乱れる、ダイヤ〔4982〕2016/12/05
2016年12月5日(月)晴れ
今日は、静岡県浜松市へ出張。早朝、車で香川県の坂出駅までやって来ました。坂出駅からマリンライナーで岡山、そして新幹線というのが、一番安くて速いのであります。
しかし。
今、坂出駅のホーム。ここに停まっているのは、高松発松山行きの特急いしづち3号だ。かなり、遅れている模様。
今、9時7分。僕が乗る予定の坂出駅9時9分発のマリンライナーは、まだ、高松駅にいる、とのアナウンスが、今、ありました。何時になるのだろう。何があったのでしょう。浜松に到着するのは何時になるんだろうか。
まあ、日本の鉄道は、実にpunctual。いつもはね。今日はお天気も良いのに、何があったんでしょうかね。まあ、慌てても仕方がない。焦らず待ちましょう。
今、高松駅を14分遅れで出発した、とのアナウンスがありました。
さて。
特急いしづち。向こうに讃岐富士、飯野山が見えています。
高松と松山の間を走る特急。なんと、17往復もしゆうがやそうです。高松と松山、そんなに乗客需要があるのか。
高松と高知を走る特急は、しまんと。高松と高知、中村の間を走る、しまんと。1日に5往復ですき、高松松山の半分以下ですな。まあ、そんなもんでありましょう。
岡山と、松山を結ぶ特急はしおかぜ。瀬戸大橋が開通し、岡山と四国が鉄道でつながるまでは、高松と松山・宇和島の間の特急がしおかぜでした。昭和47年、四国に初めて走った特急が、しおかぜと南風だ。それまでは、高松松山宇和島は急行いよで、高松高知中村が急行あしずり。
今もあしずりという名前の特急は残っちょって、高知と中村・宿毛の間を、走る。
ああ。ややこしい。古くから鉄道を利用している者にとっては、この名称の錯綜は、なかなかにややこしい。
そんなこんなで、今、14分遅れのマリンライナーが坂出駅にやって来て、乗りました。車内アナウンスで、遅延の理由がわかりました。瀬戸大橋上での濃霧なんだそうだ。なるほど。
今朝、車で走った四国山地もかなりの霧でしたが、瀬戸内海も濃霧だったのか。今はもう晴れ上がって、いつものように美しい瀬戸大橋。
電車も、濃霧で遅れるのか。
いや、自動車が、濃霧で走りにくくなるのは、わかる。しかし鉄道。鉄道は、1本の、いや違う、2本の線路の上を走るだけ。なので、少々の霧なんぞ、関係なさそうに思えますがね。
まず、濃霧に弱いのは船舶。そして自動車。飛行機も、空港が濃霧になると、厳しい。
でも、鉄道とはね。濃霧には一番強そうにも思えますが。特に、橋の上には踏切もないし、線路上に誰かが入り込むことも、まず、ない。それでもやはり、視界不良時には徐行運転せんといかんのだ。安全第一の日本の鉄道、という訳か。
今日の四国の鉄道、一日中ダイヤが乱れそう。四国島内は単線が多いですしね。
瀬戸大橋線は複線ですが、それでも、乱れは続きます。今も、瀬戸大橋の上で、信号待ちでしばらく停車しちょりますきんね。
いま、「ダイヤが乱れる」という言葉を使いました。
そう。ダイヤグラムが、乱れる。日本では、鉄道の運行図表を、ダイヤグラムと呼び、ダイヤとも、呼ぶ。斜めの線が入り乱れる、あの図。
これ、たぶん語源は英語のdiagram、ダイアグラムですが、この英語には、情報を図形で視覚的に表わしたもの、という意味しかなく、鉄道のダイヤとはまったく関係ないんですね。外国で鉄道運行をダイヤグラムと言うたち、通じんのだ。ご存知でした?
子供の頃、土讃線の汽車に乗っておりまして、先頭車両から前を見ると、トンネル入り口の横に「ダイヤを見よ」と書かれていました。
子供心に、不思議な感じがした「ダイヤを見よ」。
通過時間を確認せよ、という意味でしたね。
今は、もう、そんな表示、ないにかありません。数年前、土讃線の廃線区間をたつくっていて、使われなくなった鉄道トンネル入り口で「ダイヤを見よ」を見つけた時は、嬉しかったです。