津波浸水予測時間図〔4895〕2016/09/09
2016年9月9日(金)晴れ!
高知にも、カープファンが集うお店が3軒あります。こないだも書きました。で、昨日のお昼の段階で優勝マジックが2になったカープ。柳町の路地を入った、狭い、カウンターだけのお店みは、昨夜、25年振りのカープ優勝を皆で体感しよう、というファンが集まり、真っ赤になっておりました。特別に2階にも席をつくって、大人数にも対応。
すごいことになってました。が。巨人が勝ったので優勝はお預け。ですが、まあ、25年振りの高揚感はたいしたもん。スポーツの力はすごい、と感じたことでした。某大手新聞社さんも、高知でカープファンが優勝を喜ぶ風景の取材に来ちょりましたが、巨人が勝ったところで、引き上げていったのでありました。特別な、赤くて熱い、夜。
で、遅くまで飲んでおったので、今朝は少し寝坊。写真は、今朝6時過ぎの鏡川。雑喉場橋の上から、西の方角を撮影してみました。この右手は津波対策の護岸工事。来春までやるにかありません。
一応ここには堤防があるし、高知県の防災マップによりますれば、この北側の浸水予想は1m〜2m。こんな大規模な護岸工事をする必要があるのかな、などと思うたら、それは間違い。いや、いろんな事情があるんですな。
高知県防災マップに、津波浸水予測時間図というのが、ある。南海地震発生時、津波が、これくらいの時間でやってくるのかをわかるようにしたマップ。
で、この北側の九反田とか、南はりまや町とかは、到達時間40分〜60分という表示。まあまあ、時間は、ある。
ところが、この写真の、護岸工事中の堤防部分。九反田橋と潮江橋の間。そこは赤い表示になっている。見てみると、津波到達時間は何と、0〜5分。なんだそれは!
つまり。南海トラフで発生した、プレート境界からやってくる津波は、40分〜60分なのだが、そうではない、大きな揺れに伴っての直接的な津波が、ここを襲う、ということか。
なぜ、ここなのかと言えば、たぶん、堤防が古くて弱いから。
確かに。
この部分の堤防は、僕が子供のころから、ある。昭和30年代には、既に構築されていた堤防。浦戸湾でも、その他の地域の堤防は、昭和45年の台風10号の後、新しく構築されたものが多い。
この部分は、それ以前につくられたもので、高さはともかく、弱いんだな、恐らく。
南海地震が発生すると、この部分の堤防がどこかで破砕され、浦戸湾の、地震で揺れた水が流れ込む。地震発生から0〜5分、というのは、そういうことか。
改めて、高知県防災マップを見てみると、そういった箇所、他にも、ある。例えば、この南岸。ここも、0分〜5分。
南新田町の堤防付近も、そう。あと、葛島の北側、舟入川の河口付近の堤防も、0〜5分。堤防の内側でも5分〜10分。高須砂地や、機械工業団地の北側の広いエリアも、0分〜5分だ。
元々遊水地帯で、しっかりした堤防がつくられていないのでありましょうか。
五台山の南の、濱口雄幸さん生家跡の北側、下田川の南も、0分~5分。
以外とこれ、盲点かも知れない。
高知市内は、津波は、地震発生から数十分経過してやってくる、という認識。なので、0分~5分とか言うのは、イメージにないっすよね。
防災マップ、今一度、じっくりと見てみて、災害に備えたいと思います、
南国市物部の、ひまわり乳業はどうなのか。
高知県防災マップによりますれば、津波は、ギリギリセーフ。最悪想定でも、工場の南まで、となっています。
しかし、揺れは怖い。
先日、携帯電話とかで鳴る緊急地震速報よりも数秒から10数秒早く鳴る緊急地震速報スピーカーを、工場内や社内数カ所に設置しました。
鳴ってからどう行動するか。それが一番重要なので、訓練を重ねていかんといけません。