五台山の5つの台〔4631〕2015/12/20
2015年12月20日(日)晴れ
年末の日曜日。今日は街にもたくさんの人が出ちゅうでしょうね〜。昨日の街も、なかなかの人出でした。
昨夜は、土佐町の田井で宴会。送迎バスで高知へモンて来たのが22時過ぎ。そこから、別の宴会の二次会に合流し、家へたどり着いたのは午前1時。ああ。飲み過ぎだ。
そんな訳で、今朝はゆっくりしちょいて、9時過ぎから走りに出ました。飲み過ぎなので、近場。五台山。お馴染みの五台山なんですが、季節は藪漕ぎシーズンになっちゅうので、山中に分け入って見ることにしたのであります。
ところで、五台山の頂上、ご存知でしょうか。展望台のあるところでもなければ、牧野植物園の正門がある界隈でもない。実は、こんな場所なんですね。五台山の頂上。
五台山の頂上は、標高146m。旧テレビ塔がありますよね。あの東側がピーク。てっぺん。頂上。
旧テレビ塔の方へ上がっていく階段の途中から左に山道があり、それを辿っていくと、行けます。とは言え、こんな感じで鬱蒼。ほとんど訪れる人も居ない、五台山頂。
以前にも書きましたが、聖武天皇が、唐の五台山に登った夢を見て、行基上人に唐の五台山に似た山を見つけるように指示して、見つけたのが土佐の五台山であった、という話。唐の五台山は天台宗の山で、文殊菩薩の聖地。なので、土佐で見つけた五台山にも天台宗の竹林寺さんが創られ、文殊菩薩がご本尊となりました。
江戸時代初期の五台山住職、空鏡さんが、5代前までは天台宗であった、と証言しちゅうそうです。が、この山は弘法大師にもゆかりがあり、真言宗に改めた、という歴史を持ちます。
さて。唐の五台山は、標高3058m。山が、5つの主要な峰から成り立っちゅうので、五台山。行基さんが全国から探し出しただけあって、土佐の五台山にも5つの峰があります。ご存知でしょうか。
一番西の峰が、この写真のある地点。標高146mで、五台山の主峰。
今日はここから南へ藪を漕いで下ってみました。しばらく下ると、竹林寺さん本堂奥の、歓喜天さんのお堂の裏手に出ました。そこから本堂で参詣し、ここが天台宗であった名残、と言われる日吉神社さんにお参りしちょいて、牧野植物園正門の所まで駆け上がりました。正門南側のピークが、2つ目の峰で標高131m。五台山では二番目に高い峰。
牧野植物園(年間パスを持っちゅうので、いつでも入れます)を楽しんだ後、南園から東へ、お馬路を長江の方へと下っていきます。途中、右折してスモモ畑の中を走ると、右手に峰。標高88mの、3つ目の峰。その峰の北側を東進。こっから、道は無くなります。藪を漕ぎ、みかん畑の中を横切って尾根を東進すると、正面に峰。4つ目の峰は標高63m。南へ下っていく山道が現れましたので、それを下っていくと、突然、整備された石段に出ます。どうやら津波避難路として整備されたがにかありません。その石段を上がれば、海津見神社さん。ここはキレイな境内だ。地元の皆さんに大切にされゆうことがよくわかる。その境内脇の山道をどんどん上がっていくと、5つ目の峰のてっぺんに着きます。そこには高峰神社さんが鎮座。標高71m。
この5つの峰が、五台山の5つの台、という訳だ。
5つ目の峰から南へ藪を漕いで下ってみようとしましたが、途中、藪が濃ゆくなって来た上、崖みたいになっちゅうので断念。どうやら、石灰石の採取場跡にかありません。
なんか、五台山でも遭難できるな、などと思ってしまいました。
大人の分別で元に戻り、海津見神社さんの参道を下って、山裾を走って帰ってきました。
五台山探検ラン。
こんなにも身近で、何度も登ったことのある五台山ですが、まだまだ知らないことがたくさん。霊峰五台山の奥深さは、まだ、知り尽くしてないことを思い知らされた、暖かい冬の日の探検でした。