南嶺のカンタロウさん、今年は産卵か?〔4449〕2015/06/21
2015年6月21日(日)晴れました
今日は朝からお日様が顔を覗かせております。昨夜グッスリ飲んだので、朝は家でちくとゆっくりしよりました。で、10時過ぎに出発。南嶺ラン15km。
今日の最終目的地は、はるのの湯。温泉施設はるのの湯は、近年、オーナーが高知市内で病院や老健を経営されゆう内田さんという方に変わりました。で、色んなことが変わりましたが、特に良かったのはお値段。一般の入浴料、900円から700円になりました。そして!
小生、丁度、スタンプカードのスタンプがいっぱいになっちょったのでありますが、スタンプカードがいっぱいになったら、自動的に会員カードをくれます。で、会員になると、入浴料が500円。おう。安いではないか。
しかも、本日、一回目は無料という気前の良さ。ちょっと、嬉しゅうなった梅雨の晴れ間。
レストランも、土佐の食材をふんだんに使うたものに変わりました。そんなはるのの湯が、本日のRUNの最終目的地。
家を出まして、鏡川大橋を渡り、六泉寺から深谷へ。深谷から山道へ入り、一気に鷲尾山頂まで駆け上がりました。いや、いつも駆け上がるコースなんですが、今日はキツかった〜。暑いから。
暑さで頭がクラクラしながらの山登りラン。心臓ばくばくですが、水分を補給しながら走らんと、命の危険を感じてしまう年頃です。
梅雨の晴れ間、ということで、たくさんのハイカーの方がいらっしゃいました。お手軽に大自然を満喫できる南嶺ですきんね。
鷲尾山頂から烏帽子山頂を縦走し、あとは車道を駆け下りてはるのの湯へ。
今日も、結構、カンタロウさんが多かった南嶺。足元に気をつけて走らんと、うっかり踏んづけてしもうたら大変なことになります。
写真は、そんな、南嶺のカンタロウさん。まあまあ、大きい。
お日様に照らされると、青、緑、紫、ピンクの様々な色が極彩色に光って美しいカンタロウさん。そう言えば、カンタロウさんに関する基礎知識、ないぞ。
と、言う訳で調べてみました。
カンタロウ。正式名称はシーボルト・ミミズ。日本南部の山間部に生息、ということで、かのシーボルトさんが標本を持ち帰ったのにちなんで、シーボルト・ミミズ。
この南嶺では、結構見かけます。
調べてみましたら、生態、なかなか面白いがですねえ。知りませんでした。
まず、寿命は3年。
夏に産卵し、卵の状態で1年目の越冬。そして2年目の春に孵化して成長。成長した状態で、2年目の越冬。そして3年目の夏に産卵して、死ぬ。まあ、これだけだとそんなに面白い訳ではない。
実はカンタロウ、同一地域では、すべて、同期されちゅう、という話。つまりですね、今見かけておるカンタロウはすべて、同じ年に生まれたもの。同い年。で、同じ夏に産卵して死ぬ、ということになっちゅうそうです。なるほど〜。
南嶺の、今年のカンタロウは、なんとなく、去年より大きい。ので、この夏に産卵するのでしょうかね。そんな気がしまする。
有名な17年ゼミも、個体が同期されちゅう、という話を読んだことがありますが、それと同じ。そうすることのメリットは。
ウィキによりますれば、こういう生態を採用することで、産卵から孵化まで、まったく地上に居ない空白期間が生まれる。で、天敵生物としては、そんなアテにならないものは食料として不適、ということで食べない。そんな戦略なのではないか、という説があるとか。
さて。もう一つ興味深い生態はあります。今のような夏の時期には、山の尾根筋から斜面に生息。この写真も、尾根筋の山道で撮影しちょります。それが、越冬時には谷底に移動して集まって過ごす、というのですね。
そうか。なるほど。
以前、今日も走った治国谷からはるのの湯へ下ってくる谷間の車道沿いで、夥しいカンタロウさんを見たことがあります。採石工場の辺り。もう、側溝を埋め尽くすような、カンタロウさん。あれは、越冬のために山を下って谷間へ移動しよったカンタロウさんながかも知れません。そうか。これで納得いきました。
あの、水路を埋めるカンタロウさんの群れは、今も忘れられんのですが、あれ以来見ておりません。
秋の時分、気を付けてその道を走ってみたら、ひょっとしたら、また見ることができるかも知れませんな。
カンタロウさんに小便を引っ掛けたら、例のものが腫れる、とされます。そんな側溝に小便でもした日にゃあ、とんでもないことになりそう。