雨がしとしと日曜日〔4442〕2015/06/14
2015年6月14日(日)雨がしとしと日曜日
しとしと雨。「雨がしとしと」と書いて、指が自動的に日曜日、と打ってしまう。そんな年頃の小生であります。ザ・タイガースだ。モナリザの微笑。3枚目のシングルで、昭和42年発売のレコード。小生は小学1年生だが、よう覚えちょります。
雨が〜しとしと日曜日〜 僕は〜 ひと〜り〜で〜 君の〜かえ〜りを待っていた
までは、ソラで歌えるのは常識。ああ。シーサイドバウンドの次の曲やったんですね。懐かしい。
モナリザの微笑はもちろんザ・タイガースですが、モナリザの秘密は。そう。郷ひろみ、通称ヒロミ・ゴーのヒット曲は「モナリザの秘密」。
き〜み〜は~モ~ナ~リザ~
ぼ~く~を~く~る~わす~
な~ぞ~の~ほ~ほ~えみ~よ〜〜~
ここまではソラで歌えんといけませんな。昭和48年だ。モナリザの微笑の6年後か。もう、中学生になっちょりました。
さて。
雨の日曜日。今日は、走りに出る時間はありませんでした。雨の日曜日に走れない、というのは、雨RUNが大好きな小生にとっては非常に辛い。が仕方ありません。
今日は、秦泉寺の山裾で撮影した紫陽花をご紹介しますね。
アジサイ。あじさい。紫陽花。日本古来の花、アジサイ。万葉集にも「味狭藍」などとでてくるそうです。日本にしかなかったにかありません。
が、長崎にシーボルトがやって来て、西洋に伝えたと言いますね。西洋では、団子みたいに花を咲かせるような品種改良が行われ、それが日本に逆輸入されると西洋アジサイ。中まで密集して咲くのが西洋アジサイで、日本のやつは外側だけに花。
いや、花ではなくて、ガク。このにっこりでも何度か書いてきましたし、日本人の常識でもありますので詳しゅうには書きませんが、この、内側の細かいブツブツが花で、外側の花びらみたいに見えるのがガク。
ネットで調べてみますれば、「あじさい」の語源は、藍色が集まった「集真藍」、つまり「あづさあい」からきちゅう、というのが有力説にかありません。確かに、「Ajisai」の「ai」の部分は藍というのが説得力満載。
日本では、青や紫のアジサイが多いですきんね。
これは、もう、土壌の話。
日本は火山列島。火山灰質の土壌が多く、よく、酸性土と言われます。アジサイは、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなる、という話。で、日本のアジサイは青が主体で、西洋に持って行かれたものは赤い花(ガク)を咲かせるようになったのでありますね。
品種改良が進み、土壌とは関係なく様々な色のアジサイを楽しめるようになりました。小生一番のオススメは、やはりこないだご紹介した、春野町、六條八幡宮さん。種類も豊富で色とりどり。立体的に、楽しむことができます。今が丁度盛りでしょうな。
酸性の土壌で思い出すのは、考古学。
そう。日本の土壌は酸性。なので、その土に埋まったものは、すぐに酸化し、分解が進んでしまう。なので、日本の古墳などから人骨などがでてくることが殆どない、ということになる訳だ。
日本では、儒教の影響もあって、明治以前は土葬が一般的でした。ので、古いお墓を掘ったら、人骨がたくさん出て来そうに思いますよね。実は、ほとんど出てこない。その原因は酸性土。かなりの短い時間で、人間の骨も、土に戻ってしまうのであります。
このアジサイの後方の山にも、古い古い墓所がいくつかあります。この山に普通にアジサイを植えたら、青い花を咲かせるでしょう。藩政期のお墓も多いですが、もう、地球の土と同化しちゅうでしょうか。そして、古い墓石だけが、過去の記憶を現在に繋ぎとめる役割を担う。