北向き観音堂〔4378〕2015/04/11
2015年4月11日(土)曇り
今朝は、久々に鏡川畔を走ってきました。13km。朝の6時から走り始めたのですが、やっぱし多いですね〜、人が。朝から鏡川を楽しむ人たち。ウォーキングをする人、犬の散歩をする人、ジョギングをする人。そういった人々が、高知で一番多いのが鏡川畔。心地えいですきんね〜。
最近は山の方をたつくることが多かったので、河畔をぐるりと走ってきたのは、ホント、久し振り。久々に走ると、色んな場所に色んな変化があってビックリしました。
ここは新月橋北詰の東側。加納院観音堂。
土佐西国三十三観音霊場の、第33番。そう。ここで結願になるのでありますね。正式には加納院團子堂。かつて、観音堂巡りは庶民に大人気でした。なので、この観音堂にも、かつては大勢の善男善女が毎日訪れておったでしょう。今も秋になると大きなイチョウの樹が見事な、加納院観音堂。
今は、静かな静かな佇まいの観音堂です。
その観音堂が、新しいものに建て替わっちょりました。いつの間に。しかも。
驚いたことに、お堂の向きが反対になっちゅうではないか。
以前、2005年9月26日に撮影したのがこの写真。同じような場所から撮影しちょりますが、写っちゅうのはお堂の裏手。正面は南側にありました。こんな感じで。
それが、今は、こうなっちょります。2006年に建てられちょった白い木製の標柱は、敷地の片隅に立てかけられておりました。
昔は、向こう側、つまり鏡川の方からお参りに来よったのでしょうか。今はコンクリートの護岸ができちょります。あれが無かった頃は、川沿いの道からそのまま観音堂にお参りできよったがでしょう。
今は、コンクリート護岸の上から狭い石段を降りてこんといけません。
なので、通常、この観音様にお参りに来る方は、こちらの北側の土手上の道からやって来るようになっちょります。
で、バリアフリーにスロープもつくり、このような姿にした訳だ。
それにしても、お堂の向きは、別に、南を向いちょったちカマんかった訳で、思い切ったことをしました。
通行人から見えるのは、たしかに、この向き。こちら側が正面になる、というのは自然だ。
しかし、北向きですきんね。
お宮さんとかお地蔵さんとか、北向きにするケースは稀で、北に向いた場合は「北向き地蔵」「北向き観音」などとワザワザ呼ばれたりする程。
大阪の梅田、三番街に鎮座ましますのも、北向地蔵さんです。
昨年、安芸市赤野の酪農家さんの隣に鎮座まします大元神社さんをご紹介しましたが、あのお宮さんは北向き。それには理由があって、赤野の沖の太平洋を航行する船が、神威を恐れる為に、わざわざ神殿を北向きにした、ということ。
今朝は、この北向きになった観音堂にお参りし、玉水町界隈の昭和の風景を楽しみながら縄手町、そして鏡川橋で折り返し。
右岸を走って帰りましたが、途中で、潮江天満宮さんにもお参りしました。潮江天満宮さんも、各所に立てられちゅう説明板がリニューアルされちょりました。玉垣には新しいご寄進者の銘板。
色んな変化を楽しめた、朝ランでした。