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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

美術館のブルーバード、顔のデカい武市瑞山〔4288〕2015/01/11

美術館のブルーバード、顔のデカい武市瑞山

2015年1月11日(日)晴れ後曇り

昔は、成人の日は1月15日でした。が、今は、連休になるように設定されちゅうので、今年の成人の日は明日。1月12日。で、高知市が主催する成人式は、今日。成人になったJr.1号も、同級生たちと遊ぶのが嬉しくて、出掛けてゆきました。同窓会も設定されちゅうにかありません。僕らの頃は、そんな張り切る程のイベントぢゃあなかったですけんど、今は違うがですね。
小生は東京都中野区民やったので、成人式は中野サンプラザでした。ゲストが水野晴郎さん。あの中野サンプラザも、解体計画が発表されたりする、そんな時代になりました。

さて。世の中のそんな動きにはまったく関係なく、今日はお正月に蓄積したカロリーを何とか消費しようと、平場を走ってきました。ゴールはながおか温泉。色んな場所をクネクネ走る、行き当たりばったりのランニング。身体、ナマっちゅうので、長距離は控えちょきました。たった14kmラン。
ゴールしたながおか温泉では、休止中であったレストランが「キッチンながおか」としてオープンしちょりました。温泉につかった後、レストランで食べて飲んでしまいました。昔懐かしカレーと、沖ウルメのフライ。生ビールは2杯。ああ。カロリー消費ランやった筈やのに。たぶん差し引きはプラスになってしまった、そんな日曜日の昼下がり。

途中、高知県立美術館に立ち寄りました。
今日から3月22日まで、企画展「高知県立桃源郷 新・高知の造形文化展」というがをやりゆうがを知っちょったので、覗いてみたのでありますね。これ、ちょっと、ツボ。
高知の、ちょっとマイナーな、しかし興味深い造形を集めた展覧会。

一番見たかったのは、ブルーバード。この写真の手前のバイク。
そう。高知パルプ生コン事件で有名な、あの、山崎圭次さんが戦後間もない頃につくったオートバイ。
このバイク、普段は野市の四国自動車博物館に展示されちゅうがですが、今回は出張展示。その博物館の運営委員長を務める、小生とビッシリ飲み倒しゆう潮江のトンデモ農家、Kさんが、この展示の説明文を書いちょりました。ちくと長いですが、転載しましょう。

ブルーバードMC型
終戦から数年たった頃、日本中に300社とも400社ともいわれる数の小さなバイクメーカーが乱立した時期がありました。高知県内にも4社のバイクメーカーがあったと言われています。
《ブルーバード》はその4社の中でも最も高知県人の記憶に残っている「山崎内燃機関研究所」から生み出されたバイクでした。山崎内燃機関研究所は山崎圭次氏により1948年高知市鴨部に設立され、当時としては秀逸なバイクを製造していました。山崎圭次氏は内燃機関(エンジン)に関する30数件の特許を保有していました。特許庁で当時の資料を閲覧すると山崎圭次氏の名前に前後するように本田宗一郎氏が出てくるそうです。少し後になると今度は井深大の名前も出てきます。本田宗一郎氏が最初に作ったバイクは、戦時中航空機に搭載されていた発電機のエンジンが戦後放出され、それを使って製作されたバイクでしたが、山崎内燃機関研究所は最初から自社で4サイクルエンジンを製作することができたのです。当時の国産同排気量のバイクと比較してもその性能は秀逸で、販売先は西日本全域及び東南アジアにまで輸出されたそうです。昭和20年代後半になると新型車の開発も進められ、125ccの《ブルーコメット》はカタログまで作られていました。250ccエンジンの設計まで手掛けていたようです。昭和30年代の前半に山崎内燃機関研究所はバイクの生産を終えましたが、会社自体は名を変え「株式会社山崎技研」として健在です。高知に昔、本田宗一郎氏に肩を並べる人物が居たと言うことを私たちは誇りに思っていいのではないでしょうか。展示されている《ブルーバードMC型》は現存数が極めて少なく貴重な1台です。

いや、すごいでしょ?

これだけではなく、他にも興味深い造形の展示がたくさん。
一番気に入ったのは、初代武市瑞山銅像の、あの銅像が持っちょった佩刀。顔がデカイ、似いてない、などと批判を浴び、たった6年で、せっかく建てられた銅像は取り壊されてしまいました。横浪スカイラインの途中にあった、あの、独特の雰囲気を持った銅像。
あんな運命に遭うた銅像も、ちょっと無いかも知れません。
しかし、横浪に立っちょった当時の大きな写真が展示されちょりますが、その存在感には圧倒されます。あの像が、壊されんづくとにどっかに残されちょったら、と、悔やまれる逸品。

世の中、常識人とされる人々の言う通りにしよったら、それで良いのか、といったことまで考えさせられる展示でした。

この企画展、嬉しいのは、写真撮影自由、というところ。う〜ん。さすが。この展示をバシャバシャ撮影して、家に帰って眺めながらエツに入っちょります。

企画展「高知県立桃源郷 新・高知の造形文化展」。ちょっと、ツボでした。


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