由布岳正面登山口の朝〔3871〕2013/11/20
2013年11月20日(水)曇っとるばい
今日は九州。昨日、汽車を乗り継いでやってきました。業界の寄り合いと研修。大分を中心に居りました。
大分には、酪農組合系の大きな乳業メーカーがありました。そこが、変遷を経て、飲料、外食などを網羅的に経営する企業グループに入りました。今回は、その、新しいグループとしての乳業メーカーさんにお邪魔して、色んなお話を聞きました。
この業界に新しい風を吹き込んでくださる感じがしまして、こじゃんと良い印象を受けてきました。
夜は由布院まで移動しまして、その経営陣の方を交えて懇談。いや、若いし腰が低いし志しが高いし。感心致しました。見習わんといけません。
で、昨夜はそのまま由布院泊まり。
紅葉が素晴らしい季節。静かな由布院は、多くの観光客さんが訪れ、素敵な雰囲気に溢れちょります。
ご承知の通り、由布院は、元々寂れた温泉。出遅れたので、大きな観光旅館などがなかったことを逆手に取り、ありがちな歓楽街を排除、お洒落な環境を整備して女性に好まれる街づくりをしたのが大成功した訳ですね。人気の温泉になっちょります。
バブルの頃、大型開発計画などに抵抗したがが素晴らしい。街をつくっていく、ということは、そんな矜持が絶対に必要、ということを、教えてくれます。
美しい川や湖を散策すると、この土地は、実に古いことがよくわかります。地元のヒト専用の入浴場の近くに、いかにも古そうな六地蔵の石塔。文明四年建立といいますき、古い。1472年。そこから石段を登ると、嶽雲庵というお堂。その背後には磨崖仏。そんな古い痕跡が、街のあちこちにさりげなく残る由布院。
九州は、やはり古い古い場所です。
さて。
昨夜はグッスリ飲りよりましたが、今朝は5時前に起き出して、走りました。
由布院から見える活火山、由布岳は、実に魅力的な姿で屹立する山。その由布岳の正面登山口まで駆け上ってきました。往復13kmちょっと。
由布岳は標高1583m。由布院の温泉街の標高は概ね45m。由布岳正面登山口の標高が770m。
いや、正面登山口は、もっと由布院から近いと思いよったがです。冷たい強風のなか、ヘアピンカーブの県道をえっちら登っても登っても、なかなか着かない。小さいヘッドライトも点けちょったので、ホントは、登山口から、行ける所まで登山してみろうかと思いよったがです。が、登山口までで、もう、7km近く、標高差320mを駆け上ってきて時間を消費。7時までに宿に帰らんといかんかったので断念しました。まあ、身体が吹き飛ばされそうな強風でもありましたが。
後ろ髪を引かれながら、こうやって、由布岳を見上げる写真を撮影して、帰ってきました。由布岳は活火山。豊後富士の別名ももつ、美しい山。今朝はこのように、頂上附近に雲。昨日はてっぺんまでキレイに見えましたが、頂上付近は雪。あそこまで登ってみたかったですね。
この写真は、シャッタースピードを長くして撮影。実際の風景は、まだ夜。いや、月明かりがあって、割合に明るい夜明け前。
ここまでの道は、由布院から別府へ抜ける県道。ここはもう別府市。一度、時間があればぜひぜひ登ってみたい、由布岳正面登山口でした。