ゲッピーは最先端〔3612〕2013/03/06
2013年3月6日(水)晴れ!
今朝は車で本州方面に行きよります。高知も瀬戸内もうらやかなお天気で晴れちょります。しかしここ、四国山中の大豊界隈は、霧が立ちこめます。山間ですき、朝はこんな感じになりやすいがでしょう。
ここは高知自動車道。大豊インターをちょっと過ぎた県境寄り。ここに、以前から、このような案内板があります。「日本海まで250km」。かなりわかりづらいですけんど、カニがおります。
会社から米子まで、高知自動車道、松山自動車道、瀬戸中央自動車道、山陽道、岡山自動車道、中国道、米子自動車道と通って行くと、早ければ約2時間半ちょっと。ちかいですね〜。
ちなみに、会社から高知県内の足摺岬までは3時間以上かかりますき、山陰の方が早いのであります。恐るべし、高速道路。恐るべし、高知県の奥深さ。
さて、米子は鳥取県。高知県と鳥取県は、色んな意味で比較されます。まず、人口。鳥取県は47都道府県中最下位の人口。高知は下から3番目。製造品出荷額ランキングは、高知県が最下位で鳥取県が下から3番目。なかなかブリかんじょります。おっと、「ブリかんじゅう」は土佐弁でしょうか。
最下位のことをゲッピーとか言いますが、これも土佐弁でしょうか。標準語ではなさそうですが、どっか、他でも使いゆうエリアはあるのでしょうか。ゲッピー。
その語感、響きから、いかにもどうしようもない感が醸しだされちょりますな、ゲッピー。あと、簡略化して「ゲ」とも言います。
「こないだの運動会の100m走で、うちの息子、ゲーやったきにゃあ」などと使います。ちょっと伸ばす感じでしょうか、ゲーと。
そうか。先に「ゲ」があって、それにピーを付けて強調表現にしたががゲッピーながか。たぶんそう。
それでは、何故、最下位のことを「ゲ」「ゲー」と言うのか。
他の地方の方言を調べてみました。金沢弁で、最下位の事を「げべ」。富山弁で「げべす」。長岡弁で「げっぽ」。
なるほど。北陸に、ちくと似た言葉がある。
そう言えば、東京で学生をやりゆう頃、大学の同級生に富山出身が居ました。夏休み、東京から北陸回りで自転車で帰った際、その富山の友人の家に寄って、鱒寿司とトンカツを食べがを覚えちょりますが、その彼が、実家で、○○なが、という感じの方言を使いよったがを思い出しました。いや、正確な用法はひとっちゃあ覚えちょりませんが、何やら、土佐弁に似いちゅうところがあるねや、と、感心した記憶があります。
北陸と土佐。言語学的、文化人類学的に相関関係があるのか無いのか知りませんが、最下位に「ゲ」という音を使うがは一緒にかありません。
まあ、ゲッピーという使い方をするがは高知だけでしょう。高知と鳥取。人口がゲッピーと製造品出荷高ゲッピー。他にも、色々とブリかんじゅう指標が多い両県。良きライバルながでしょうか。
そうそう。ここ大豊町は、日本で最初に「限界集落」という用語が使われた町。人口の50%以上が65歳以上である場合を「限界集落」と名付け、2000年当時、日本で唯一の、限界市町村であったという大豊町。
つまり、青壮年人口比率が、たぶん全国ゲッピーではないかと思われるのが、ここ、大豊町。
まあ、時代の最先端を行きゆう、とも言い換えれます。どのみち、大都市も、同じような人口動態を見せていくことはわかっちゅう訳ですき。
ゲッピーは最先端なのであります。