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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

国道32号線、ちょっと寄り道、国宝豊楽寺薬師堂〔3568〕2013/01/21

国道32号線、ちょっと寄り道、国宝豊楽寺薬師堂

2013年1月21日(月)晴れのち曇りのち雨

今朝は香川でお仕事。と、いう訳で、早い時間に出勤、一仕事済ませちょいて、下道で香川へ。国道32号線。大豊町に入ると、道の脇に雪が残り、山はかなり白うなっちょります。

以前にもお話したことがありますが、高知県内、国宝に指定されちゅうものは全部で3つ。日高の、小村神社のご神体、金銅荘環頭大刀が、ひとつ目。次に、2004年に、高知県が購入した古今和歌集の最古の写本「高野切本」。購入金額は7億円。そして、もうひとつが、大豊町に鎮座まします豊楽寺薬師堂。この写真の建物。この3つ。

あとの二つは、その本物を目にする機会はなかなかありませんが、この薬師堂は、いつでも見れます。今朝、香川へ向かう途中、大田口の集落からひょいと脇道に入って山を上がっていくこと3km。車で寄ってきました。吉野川の谷間と四国山地を見晴らす山腹に、幽玄なたたずまいをみせる薬師堂。地元では、お薬師さんとして親しまれてきました。

この豊楽寺、元々は行基上人が開基したとされる、古い古いお寺さん。神亀元年(724年)のこと。この大豊町には、弘法大師ゆかりの定福寺さんもございます。何故、今にしてみればこんな山中、四国山地の山深い土地に、そんな大きく立派なお寺さんがいくつも創られたのか。それは、昔は、今からは考えられんくらい、山の道を利用しての往来が盛んで、また、山中、いたるところに大きな集落が存在して、それぞれの生活、文化を育みよったきです。今でも、大豊町の山中とかに入っていくと、すさまじい山道の向こうに、かなり大きな集落が開けてビックリすることがあります。山は、都会の人間が考えちゅうよりもずっと、懐が深いのでありますね。

さて、この、豊楽寺本堂、薬師堂が、何故、国宝なのか。それは、この建物が、四国最古の建造物であるから。仁平元年(1151年)、つまり平安時代後期に建てられたとされる、立派なお堂。昨年の大河ドラマ、清盛が若かりし時代ですね。
ご覧の通り、単層入母屋造、柿葺き。なかなか優雅な雰囲気をもった建物。

建てられてから、何度か、台風で破損したりしましたが、長宗我部元親さんとか山内忠義さんとか、とにかく名だたる権力者によって修復されてきた歴史を持ちます。こんな山中のお寺さんやのに。
豊楽寺は、いくつもの伽藍をもつ大きなお寺さんでしたが、火災で焼失したりしてきました。しかし、この本堂、薬師堂だけは、奇跡のように耐え、今に残っちゅうのでありました。

杉林の向こうから朝日が昇り始めます。吉野川沿いから歩いてくる参道は、この山の急斜面に、石段などでしつらえられちょります。幽玄な森の小径。

昔、高校生の頃、日曜日に、汽車で大田口までやって来て、その山の参道を登り、この境内で一日過ごしたりしよりました。あの頃から、ひっとり、山の中で静かな時間を過ごすがが好きやった訳です。変わっちゅう!
丁度今のような雪の季節、25,000分の1の地図を持って、大田口、穴内界隈の山中をアテもなく歩いたりしたこともあります。

ここ、薬師堂にくると、そんな昔のことを思い出します。薬師堂は、あの頃と、全然変わっちょりません。時間が止まったかのように。


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