まもなく春本番〔3498〕2012/11/12
2012年11月12日(月)晴れ
よく晴れた月曜日の朝。そんなに寒くもありません。心地良うございます。
昨日は宇宙ネタやったので、今朝、夜明け前の星空を眺めてみました。会社の東、物部川の土手の上から見た東の空。街灯りは、香南市野市。地平線スレスレ、ちょっとオレンジ色に見えるががお月様。月齢28くらいですき、もうまあ新月という、薄い薄いお月様。その左上が言わずと知れた金星。
さて、それではこの写真にどんな星が写っちゅうか見てみましょう。
一番上、中央ちょっとだけ左に見えるのが、しし座デルタ星のゾスマ。腰布とか帯とかいう意味やそうで、ししの腰部分ということがわかります。そこまらまっすぐ下に見える、ちょっと明るい星が、しし座のベータ星、デネボラ。こないだもご紹介しました。尻尾という意味ですき、ししの尻尾。
さて。
と、なりますと、春の大三角形を探しとうなります。春は、もうやって来たのか?
写真下部の左端に赤い灯りが見えますが、あれは三宝山の灯り。その右上に見える星。それが、うしかい座のアークトゥルス。デネボラとアークトゥルスを結ぶ直線が、春野大三角形の一辺になります。となると、残るはおとめ座のスピカ。
しかしスピカは、残念なことに、あのお月様の真下の地平線界隈。スレスレ。で、写りませんでした。が、もうちょっと。スピカが見えると、夜明け前の東の空に春の大三角形が完成し、春本番、ということになる訳です。もうちょっと。
ところで、思いついて、何度かご紹介する国土地理院の国土変遷アーカイブで、にまわり乳業界隈の航空写真を見てみました。これはなかなか興味深い。皆さんも、ご覧になってみてください。200dpiがお薦めです。
まず、現在の姿。googleマップでも良いですが、このアーカイブには、2010年のがありました。今とメッソ違いません。こんな感じ。東西に貫く国道55号線、通称南国バイパスの、物部川の橋から西岸を北上した、青い屋根のところ。青い屋根は冷蔵倉庫で、その右が工場。北の、旧物部川橋のところまで工場施設が並んじゅうががわかりますでしょうか。
それでは昔へ行ってみます。
一番古い写真が、1947年のもの。戦後2年。物部川に架かる唯一の橋が物部川橋で、その下が、工場が立つ場所。当然、田んぼ。こんな感じの場所に、後世、ひまわり乳業南国工場が立つことになる訳です。南国バイパスが通る場所は、物部川東岸に見える上岡山の北側。当時はこんな風景でした。
そして1962年になっても、まだこんな感じ。
実はひまわり乳業南国工場、1965年、昭和40年に、最初の施設が完成、稼動しちょります。1966年の航空写真がこれ。ぽつんと、白く見える屋根の建物が1棟、その下に社宅が2棟。それだけ見えます。当時はこれでした。もちろん南国バイパスもありません。
野市界隈の風景も、劇的に変化し、工場の姿も劇的に変化していきます。
ゆく河の流れは絶えずして、 しかももとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、 かつ消えかつ結びて、 久しくとどまりたるためしなし。