最後の区民運動会〔3483〕2012/10/28
2012年10月28日(日)曇りのち晴れ
今日は、高知市立追手前小学校の校区の、最後の区民運動会。地区別に別れ、運動会で懇親を深め、楽しむ区民運動会は、通常、小学校の校区単位で開催されます。
追手前小学校は、明治5年に学制が布かれてから、ずっと、この場所に存在し続けてきた小学校。もう、140年を超えます。が、来春、その歴史を閉じることになります。高知の街の中心部。藩政期の、武士が居住するエリア「郭中」の、大部分を、その校区としてきました。しかし、今の市長が、児童数が減ってきた学校に、こんな中心部で広い場所を占拠させておくのはもったいない、とかで、結局、新堀小学校に統合、廃校、ということにしたのであります。
今日は、その校区の、最後の区民運動会。あいにく、昨日からの雨で運動場は使えませんでしたので、この体育館での開催となりました。この体育館も、小生が追手前小学校在学中に完成したもんですき、愛着があります。この体育館も、来春で取り壊されます。
このにっこりでも、9年前の2003年以来、何度か、区民運動会の様子をご紹介してきました。9年前は、まだ、廃校になることも決まちょりませんで、特認校制度で児童数が増え、区民運動会も賑やかになってきたとこを素直に喜びながらご紹介しちょります。
やはり小学校というのは、現在の社会では、地域の紐帯。コミュニティの中心。商業施設などとはまた違う、大切な役割を担うてきました。
ここを廃校にするのは、中心市街地活性化の為、という大義名分でした。今、中心市街地への居住を促進し、今一度、居住を伴った賑わいを取り戻そう、といった施策が考えられ、実行されるようになりました。
さて。
小学校が無いところに、子育て中の家族が移住してくるでしょうか。住むでしょうか。高齢者のみがマンションに住む街が、リタイアメントシティとして、良い街なんでしょうか、活性化するんでしょうか。そんなことは、もう、欧米で、かなり答えが出てきつつあります。のに。だのに。東京でも、銀座などの中心部で、小学校が無いことが大きな問題となりつつあります。
というようなことを言うたち始まるらんので、今日は記憶に残る運動会を楽しんできました。涙が出そうになりながら。最後も、我が、与力町唐人町チーム、黄色組が優勝。今日は優勝したことよりも、こんな楽しい思いをさせてくれた区民運動会に感謝しながら、今から打ち上げに行きます。