新資料館とホンモノの展示〔3476〕2012/10/21
2012年10月21日(日)快晴!
こないだ、佐川界隈をたつくりゆう途中で痛めた足首は、仙台朝RUNの途中でも痛み始め、どうやらしばらくは静かにしちょかんといかん状態であることが判ってきました。う〜ん、しばらく走れん。つまり、走れん間、いかにカロリーを控えて体重を増やさんかという問題に、これから取り組んでいかんといかん、という訳です。この、食べ物が美味しい秋に。さあ、メッタメッタ。
昔、昭和50年代、メッタメッタというテレビCMがあったことを覚えちょりますですろうか。大橋通りの、かまぼこ屋さんのCM。こまっしゃくれた男の子が、かまぼこ屋さんのおんちゃんをやり込め、やり込められたおんちゃんが、手で目を押さえながら「メッタメッタ」と言うCM。なかなか秀逸で印象的でしたよね。中学か高校の頃、「メッタメッタ」というがが流行ったりしませんでしたか?
その、メッタメッタのおんちゃんが居ったかまぼこ屋さんの西を北へ、突き当たりを西へと行くと、昔、警察署がありました。高知署は、ここにありました。そしてその西、くみあい興産の駐車場があった場所とその北の財務局があった場所に、資料館ができることになりました。今、発掘調査が行われよります。
歴史資料館をお城の前につくることに関しては、まあ、色んな考え方や意見があります。観光と資料を結びつけることの意味や、難しさなどなど。それはそれとして、とにかく、新資料館ができることは決定しちょります。その、現在発掘調査中の場所を取り囲むフェンスに、このような案内板が掲げられちょりました。もう、かなり、展示内容が決まってきちゅうような雰囲気マンマン。
さて、リチャード・フォーティさんという古生物学者が書いた「生命40億年全史」という本をご存知でしょうか。地球に生命が生まれ、海に栄え、上陸し、大量絶滅を繰り返しながら人類が出現する直前までの歴史を、非常にわかりやすく、興味を引きつける文章で書いちょりまして、小生、3度も読んでしもうた名著。この学者さんは、大英自然史博物館の研究者で、博物館の役割について、とても大事なことを示唆しちょります。
圧倒的な迫力で、その歴史の雄大さや不思議さ、素晴らしさを伝えるのは「実物」であると。そして、その実物を見ながら想像力を働かせ、ロマンを感じることの大切さを説いちょります。そう。CGや映像で、復元展示することも大切ですが、何より迫力があるのは実物である、という感性を磨く事の大切さ。
そんな意味で、ここにできる資料館にも、ホンモノの迫力を感じれる施設になってもらいたい。そんな折、この場所に、今迄考えられていたよりずっと古い時代、中世の遺構が発見されたのであります。海の底から湿地帯になり、町割りができていく過程の遺構。すごい。
そこで提案。資料館の地下に、その遺構の実物を見れるようにしてもらいたい。ホンモノの遺構を、ホンモノの迫力で見れるようにする。
大阪のお城の西にある大阪歴史博物館は、その地下に、飛鳥時代の難波長柄豊さきの宮の遺構のホンモノが、発掘された時の状態で見れるようになっちょります。その展示は、他とは違う迫力と臨場感をもって迫ってきます。そんな臨場感を感じる子供を育てるためにも、ぜひ、今回の意外にして素晴らしい発掘成果、高知の中世の遺構を、そのまんま見れるようにしてはどうか。それこそが、歴史資料館の持つ意義目的に合致した展示やと思うのであります。
そんな妄想を暴走させる、走ることのできん秋の日曜日。