紅葉橋の栴檀〔344〕2004/03/25
2004年3月25日(木)曇り
今朝も早朝から鏡川を気持ちよく走ってきました。今朝は、河口の鏡川大橋から南岸をずうっと遡り、写真の紅葉橋で折り返して北岸を走って帰りました。早朝からたくさんの歩いたり走ったりする方々と出会い、挨拶をするのが本当に気持ち良いですね。
写真の紅葉橋は、江戸時代、すでに「雁切川橋(がんきりがわばし)」という名前でこの場所に架けられちょったらしいです。高知のお城下と、高岡宇佐方面を結ぶ重要な交通の拠点やったがですね。
何故雁切川橋と呼んでいたかと言うと、この辺りの鏡川は、その昔「雁切川」と呼ばれておったからですね。以前にもにっこりで書きましたが、明治初年、鏡川の河口を出たところの浦戸湾に「青柳橋(あおやぎばし)」という橋が架けられたのに対抗して、付近の紅葉が美しかったこの橋に「紅葉橋」という名前を付けたのだそうです。なかなか酢が効いちょります。
今、手元に昭和16年の紅葉橋の写真があります。橋幅3mくらいの小さな橋で、橋の袂の大きな栴檀(せんだん)の木が印象的です。
現在の紅葉橋界隈に紅葉は見あたりませんが、栴檀はたくさんたくさん生えちょります。今の季節、数珠状になった実が木のあちらこちらに集団をつくり、特徴ある姿を誇示しています。鏡川沿いに一番多く生えている木は、ひょっとしたら栴檀かもしれませんね!