ミキサー卓さっぱん事件とジェネ車事件〔3405〕2012/08/11
2012年8月11日(土)降りよります
ここは田野。高知県東部。大野台地の上。夏草の向こうの太平洋。今日も日中のよさこいを避け、こちらでのったりまったり。
昨夜の高知はすごい雷雨。よさこいの夜、あれほど降るがも珍しい。それに雷がすごかったので、結局、夜の8時半くらいには中止になっちょりました。雨はともかく雷がすごいので仕方ないでしょう。
よさこい期間中にガイな雨が降らんかともうしますとそんなことはございません。ひまわり太郎がバンドマンをやりよった時代にも、よくガイに降りました。で、思い出したので、昨日に引き続いて、よさこいでの事件を書いてみます。
あれはいつのよさこいやったでしょうか。今回のように、何となく不安定なお天気。時折、ガイな雨が降ったりしました。
雨で一番大変なのは音響屋さん。いわゆるPA。水に音響機材が濡れると、色々とややこしいことが起きてしまいますき。その日、それでも比較的順調に、楽しく、バンドの踊り子さんの関係もとてもエイ感じで進んでおりました。
で、大事な大事な、追手筋の本部会場での踊りが近づいてきました。そこではメインの審査が行われます。その手前、どこで踊ったか忘れましたが、どっかに地方車を停めて休憩。その時、非常に激しい雨が。まあ、よくあることなので慌てもせず、ビールを浴びるように飲みながら休憩時間を過ごしておりました。で、地方車がちょっと移動せんといかんなり、エンジンをかけて動き始めたときに事件は起ったのであります。
地方車の屋根部分にブルーシートが張られちゃあったがですが、そのシートに、突然の大雨によって水のプールができちょったがですね。その、シートに溜った大量の雨水が、トラックが動いたことによってザッパーン!と落ちて来たのであります。大量の水の塊が、そのまんま落下してきた感じ。何の上に落下したか。
それは、音響の心臓部、ミキサーの卓の上。よく、音響屋さんが、いくつもレバーの付いちゅう四角い大きな卓をいじりながら仕事しよりますね。あれ。
そして、そのミキサー卓は、動かなくなりました。
その日のすべての音作りを、その卓でやっちょりましたし、替えのものももちろんある訳もない。万事休す。
そんなことを知らない踊り子さんたちは、本部会場の踊りに備えて盛り上がっております。マズい。
そこで、とにかく乾かすことに。あの卓、例えば、36chの場合ですと、ケーキを切るように36の縦長のパーツに分かれるようになっちょります。それがまた、ひとつのパーツを何十個ものビスでトメちゃある。
思い出しましたが、そのチームは、建設業協会の踊り子隊で、偶然にもそういった工具やらを持っちゅう関係者、それを使い慣れた関係者がいっぱい。それが功を奏し、とにかく短時間でバラすことに成功。
それから、近所の美容院とかからたくさんドライヤーを借りてきて、みんなで乾かし始めました。さあ、どうなったか。
もう間に合わない限界まで乾かし、そして組み立て。
もし、これで動かんかったら、我がチームは本部審査をうけことができない、追手筋を踊ることができない、という、踊り子さんにとっては考えられない事態になるのであります。緊張の瞬間。
発電機を動かし、電源を入れました。ミキサーさんの、ホッとした顔。動きました。間一髪。
何も知らない踊り子さんたちは、元気に、追手筋を踊りに出陣、我々バンドマンも、まだ、心臓をバクバクさせながら演奏に挑んだのでありました。
それがミキサー卓ざっぱん事件。
もうひとついきましょう。よさこいですき。
ジェネ車事件。
いつのよさこいやったでしょうか。その時も、まあ順調に進みよった訳ですが、これも追手筋本部で踊るちょっと前、ジェネレーター、つまり発電機が、我々の取り扱いが悪うて、動かんなってしもうたがです。にっちもさっちも。電機がなければ音は出ません。さあ、どうする。
ジェネレーターを交換すれば良い訳ですが、地方車の、その飾り付けの中にはめ込まれたジェネレーターは、取り壊さんと取り出せんなっちょりました。交換ができん。さあ、どうする。本部の時間は迫って来る。
そこで、とにかくジェネレーターを借りてきて、それを軽四のトラックに積みました。そして20mくらいの長い長い電源ケーブルをなんとか調達してきて、地方車と繋ぎます。
さあ、もう、あと二組で我々の順番。間に合うか。
何とか繋ぎました。それこそ間一髪。踊り子さんたちは何も知りませんので、楽しそう。
まず、地方車の前をジェネレーターを積んだ軽トラが進み、ケーブルで繋がった地方車が続きます。不思議な光景。たぶん、テレビ局さんにはその映像、今でも残っちゅうがやないでしょうかね。
無事、踊り終わり、ケーブルを外して次の会場に向かいました。それから、また、繋いでジェネ車が先頭を行く、というのを繰り返して事なきを得た事件。
これを、我々はジェネ車事件と呼びます。
色々あって楽しいよさこい。