夏祭り、神社、相撲、心の原風景〔3381〕2012/07/18
2012年7月18日(水)晴れ!
昨日、梅雨明けが宣言されましたですね。週間予報では、もうちょっと先になると思いよりましたので、嬉しい誤算。いよいよ真夏、ひまわりの季節。
昨日、梅雨明けした暑い暑い夕方、物部川沿いの会社から走って帰りました。10数キロ。暑うて暑うて、苦しゅうございました。
途中、東工業高校の西の若宮八幡宮さんの前を通りましたが、丁度夏祭り。地元の皆さんがひしめき合うように繰り出し、夏の一夜を楽しみよりましたです。鎮守のお宮の夏祭り。日本人の地域コミュニティにとっては最重要イベントのひとつ。そこに集まり、お宮さんを中心にまとまることが、地域のコミュニティと文化を形成していきます。そしてそこが、それを経験した人々の心の原風景になっていくのであります。
写真は今朝の野市、上岡八幡宮さん。昨日の朝お参りしたときには、この鳥居にも、拝殿の下にも、提灯がぶら下げられて祭りの準備。たぶんこの八幡様でも、昨夜、夏祭りやったと思われます。
ちょっと前まで、夏祭りのメインイベントはなんと言うたち相撲やったでしょう。このにっこりにはずうっと書いてきましたが、昔より土佐では、相撲が最大級の娯楽であり関心事。いつもご紹介する幕末、宇佐の真覚寺日記にも、相撲の様子やその人気振りが窺える記事が頻出します。
この八幡様にも土俵があります。左手、鉄棒の手前。もう、草に覆われて、相撲に使いゆうようにはありません。あの土俵を中心に近在の力自慢が集まり、賑やかな奉納相撲が行われよった頃の風景を想像し、楽しくも羨ましい気分になってくるのでありました。高知では、2010年8月15日のにっこりでご紹介した、本山町上関阿弥陀堂の奉納相撲など、大人のガチンコ相撲が少しだけ残っちょります。
中山間のコミュニティ再構築や、活性化を考えるなら、そこの中心の産土神と、そこを中心にしたお祭り、奉納相撲を盛り上げていく、というのがエイと思います。いかがでしょうか。
日本人の宗教観がどうとかこうとか、国家主義と神道がどうしたこうしたとか言う以前に、そんなイデオロギーとはまったく関係なく、日本の社会に、自然の神様を崇め、恐れ、奉る風土がありつづけてきたことは間違いのないところ。そして、その心持ちを忘れないことが日本人としてのアイデンティティやっったりもするかも知れません。大げさに言うたら。
昨日の新聞に、著名なロッククライマーが、那智の滝を登りよって逮捕されたという記事が載っちょりました。あの滝はご神体で禁足地ですき、まあ、恐れ多いことをしたもんです。宗教観以前の問題として、世界中どこの国でも、その地域の皆さんが大切にし、恐れ、崇め奉るものをないがしろにすることはいけません。
神社、ご神体、お祭り、奉納相撲、すべて、そこに暮らす人々にとっては大切な大切な大切なモノ、コト。心の原風景。