完成、上岡八幡宮石垣改修工事〔3358〕2012/06/25
2012年6月25日(月)雨
梅雨。朝から梅雨らしい雨。実り始めた稲穂に実りをもたらしてくれる雨が降り続きます。
今朝、いつもの上岡八幡宮さんへ行ってみますと、例の改修工事、完了しちょりました。こないだ5月24日に、石垣に番号が振られ、工事が始まっちゅうがに気付いてから丁度1ヶ月。一ヶ月工期での発注やったがでしょうか。
今回の補修工事では、崩れそうになっちょった石垣を一旦剥いで、組み直しました。それから、拝殿前や、手水鉢のところにコンクリートを打ちました。そして玉垣。
結構、折れたまんまになっちょった玉垣が多かった、大正時代に立てられちょった玉垣を、パズルのように復元しました。
以前の、夏の八幡様はこんな感じで鬱蒼とし、玉垣もかなり歯抜け。こないだ6月16日には、ここまで復元され、そして今日。まだ、ちょっとだけ欠けちゅう部分もありますが、概ね仕上がりました。めでたしめでたし。
ところで、昨日のマイナスイオンの森。あの星神社さんのことをもうちょっと書きます。ご承知の通り、星神社は妙見さま。妙見菩薩信仰が、現在の星神社となっちゅう訳です。で、国家鎮護、除災招福の神様として尊崇されゆう訳です。
さて、五台山の星神社。その案内板に書かれちゅう内容を呼んでみますれば。
祭神はもちろん天御中主(あめのみなかぬし)大神。「古来より産土神として妙見大明神と称せられ、明治元年称号を星神社と改め村社となる」とあるのは予想通り。
興味深いのはそのご霊験。
「世界平和、家内安全、不老長寿、産業振興、入試合格」
とありました。一番最初が世界平和。元々の国家鎮護から、インターナショナルになっちょります。世界平和を祈る産土神。なるほど。
ところで天御中主神。
昨日、古事記の最初に出てくる神様であると書きましたので、古事記の一番最初の書き出しのくだりをご紹介しちょきましょう。
天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時、高天の原に成れる神の名は、天之御中主(あめのみなかぬしの)神。次に高御産巣日(たかみむすひの)神。次に神産巣日(かみむすひの)神。この三柱の神は、みな独神(ひとりがみ)と成りまして、身を隠したまひき。
一番はじめに天之御中主神。すぐに見えなくなり、物語の重要な部分には登場してきませんが、万物の根源であることが、この紹介の仕方で推察できませんでしょうか。この他2柱、合計5柱の神様が「別天(ことあま)つ神」とされ、直接、この世の創造の物語には関与しません。別格です。
その後、国之常立(くにのとこたちの)神が出現、この神様が、どうやらこの世界創造の大本になるにかありません。この神を含む、イザナギ、イザナミまでの7柱の神様が「神世七代」。
さて、忙しい月曜日の朝からややこしい話ですみません。暇なときに読んで下さい。もうちょっと続きます。
イザナギ、イザナミは、上記の別天(ことあま)つ神5柱の命で、天の沼矛(ぬぼこ)を天の浮橋から差し下ろし引き上げたところ、その先っぽから垂れた雫が」オノゴロ島」となりました。それからちょっとゴタゴタありまして、イザナミとイザナギが「御合(みあひ)」して産んだのが淡路島。その次が「伊予の二名(ふたなの)島」。これは愛媛県の双名島ではなくて、四国アイランドのこと。淡路島の次に産んだのが四国。
「身一つにして面四つあり。故、伊予国は愛比売(えひめ)と謂ひ、讃岐国は飯依比古(いひよりひこ)と謂ひ、粟国は大宜都比売(おほげつひめ)と謂ひ、土左国は建依別(たけよりわけ)と謂ふ。」
高知は、オノゴロ島、淡路島の次にできた島の「建依別」でありました。そう。古事記では、土佐は、日本で3番目にできた島なのであります。
市商の校歌に「建依別のますらお」と出てくるのは、土佐を神話の時代にそう呼んだという古事記からきちゅう訳です。愛媛県のえひめは、当然、この愛比売からきちょりまして、明治維新で高知県ができる際、土佐は建依別県になった可能性があったかも知れません。なかったかも知れません。長いですきんね、たけよりわけけん。