米子、八十八歳で子供〔3197〕2012/01/16
2012年1月16日(月)米子は曇っちょります
今朝は米子。鳥取県の米子。今日の午前中に仕事があったので、昨夜、夜中に着く汽車と電車でやって来ました。意外に、そんなに寒くはなく、着いたときは小雨がパラつきよりました。雪ではのうて。
で、今朝は米子市街地方面をたつくりに行っちょりました。家の脇とかに、雪が積み上げられたりはしちょりますが、ご覧のように道路や山には雪の姿は見えません。ここは賀茂神社・天満宮。
こういった、ご祭神が並列のお宮さん、珍しいですな。元々、別雷命さんを祀る賀茂皇大明神さんが鎮座、天神町に鎮座ましましちょった、道真公を祀る天満宮さんが、ここにやってきた、ということにかありません。
この向こうに見える山が米子城の山。賀茂皇大明神は、米子最古の創建とされるお宮さん。米子鎮守の神様として、あの城山に住む歴代城主にも大切に尊崇されてきたということ。
ここが米子と呼ばれる以前は、加茂の浦と呼ばれる海辺の町でした。岩盤が重なり合うてできた地層に、あの米子城の山から浸透してきた水が浄化され、おいしく、清浄な水が湧き出よりました。その井戸は、賀茂神社境内にあります。宮水と呼ばれ、上水道ができるまで、町民の飲料水として大切に利用されよったそうです。
で、何故、ここが加茂の浦から米子に変わったか。それは、戦国の頃、当地の野田翁次郎さん(88)が、老年になっても子供が無く、このお宮さんに祈願した所子供が生まれたことに由来します。八十八歳で、子供ができた。
上原謙さんが71歳、かのチャップリンが73歳ですき、88歳はすごい。八十八で子供、ということで、米子になったという説が、米子地名由来説では一番有力にかありません。米子は目出たい地名でありました。