五台山、牧野富太郎、赭鞭一撻〔310〕2004/02/20
2004年2月20日(金)快~晴!
今朝も高知県地方雲一つない快晴です。昨日から阪神タイガース1軍が安芸へキャンプにやって来ました。日照時間では他地域を圧倒する高知で、頑張って鍛えていってもらいたいですね。
写真は、鏡川に架かる潮江橋から河口方面を撮影したもの。左手の川縁の堤防を通ってひまわり太郎は会社に通います。堤防の北側は「東唐人町」。そこから北へ「弘岡町」「種崎町」「浦戸町」と、藩政期には町民もの街として大変栄えた地区が続きます。
遠方に鉄塔が2本立った「五台山」が浮かび上がってますね。
と、いうことで、本日は、にっこり[297]と[303]で第6条までご紹介した五台山ゆかりの牧野富太郎博士の「赭鞭一撻(しゃべんいったつ)」続き。
七、当(まさ)に画図を引くを学ぶべし
学問の成果を発表するには、植物の形や様子、生えている環境などを描写するのに最も適した画図の技法を学びなさい。他人に描いてもらうのと、自分で描くことは雲泥の差です。それに加えて練られた文章の力を借りてこそ、植物について
細かくはっきりと伝えられます。
八、宜しく師を要すべし
植物について疑問がある場合、本だけで答えを得ることはできません。誰か先生について、先生に聞く以外ありません。それも一人の先生ではだめです。先生と仰ぐのに年の上下は関係ありません。分からないことを聞く場合
、年下の者に聞いて恥だと思うようなことでは、疑問を解くことは死ぬまで不可能です。
九、吝財者は植学者たるを得ず
以上述べたように絶対に必要な本を買うにも、(顕微鏡のような)器具や機械を買うにも金が要ります。けちけちしていては植物学者になれません。
といったところで、続きはまたの機会にご紹介しましょう。