物部川と上岡山と野市〔3080〕2011/09/21
2011年9月21日(水)台風通過
台風は、室戸沖を紀伊半島方面に向けて北上中。高知は、明け方近くまでかなりガイな雨が降ったりしよりましたが、夜が明けるとこんな感じ。西の方には青空が見え始めました。これから台風が通る方面の皆さんは、かなり警戒が必要な雰囲気の台風です。お気を付け下さい。
昨日、仁淀川をご紹介しましたので今朝は物部川。国道55号線の、物部川を渡る橋の東詰。橋の下から下流方面を撮影してみました。左手の小山はいつもの上岡八幡宮の山、上岡山。
普 段は、この界隈は、広い広い河原。本流はとっと西を流れよります。が、今朝は増水していつもの何倍もの川幅になっちょります。グーグルの衛星写真とかを見 ると、この上岡山が、地形の形成に大きな役割を果たしちゅうことがわかります。物部川東岸では、この上岡山から北に、野市の台地が広がります。そして、台 地の端っこは、この山から南東に延びていきます。つまり。もし、この上岡山がなかったら、現在の野市の街の台地はひょっとしたら存在せず、もっと上流から 扇状地が広がって、海抜の低い土地が今よりずっと広がっちょったかも知れません。
安政の南海地震の際は、津波は、上岡山の地震碑にも書いちゃある通り、この、上岡西河原まで遡上しました。野市分では、こっから南東に延びる台地の端っこまで津波が到達しましたが、台地の上には上がらんかったようです。
この、上岡山のお陰で、津波から守ってくれる広大な土地が形成されたとも言えるかも知れません。
色んな意味で、上岡山は神岡山。津波から人々を守り、安全で豊かな台地を形成し、太古の昔から神様の山として、大切にされてきた山。
さ て、今日も、もうちょっと下流の濁流沿いで、網を準備しゆうヒトが居りました。増水して濁流になった川では、いつも獲れんような魚が流れて来て網に引っか かるようです。台風の後、大きな網を持って岸辺から川に浸けちゅうヒト、よう見かけます。危ないですき、良い子の皆さんは真似しちゃあいけませんよ。