半年後〔3070〕2011/09/11
2011年9月11日(日)晴れたり降ったり曇ったり
あれから半年。9月11日と言えばアメリカでは9.11ですが、日本では震災から半年の日。原発のこともあり、本格復興に向けてはなかなか厳しい状況が続きます。ここは、いつもの久枝の海岸、波は静か。
来 週9月18日に、今年で10回目を迎える「高知街ラ・ラ・ラ音楽祭」が開催されます。街中にたくさんの野外ステージを設営、一日中街に生演奏の音楽が溢れ ます。その音楽祭は、10年前、仙台の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」をモデルにして始まりました。そんな経緯もあるので、今年は、本祭前日の 17日18:30から、中央公園会場にて、東北から3組のミュージシャンを迎えての前夜祭を行うことになりました。副題は「届け!音楽の力」。我々で、何 ができるのか、東北で慰問活動をされたりしているミュージシャンを交えて絆を深め、考えて行きます。ぜひぜひご来場ください。
宇佐、真覚寺の住職、静照さんの安政地震後の日記、通称「真覚寺日記」で、いつものように、大地震と津波から半年後を見てみます。
安政2年5月5日
小 雨降る。朝、8時ばあから晴れ。小揺れが2回。お昼くらいに、ビックリするばあ揺れた。その音が、すごかった。揺れは中の大。しばらくして、また揺れた。 小揺れ。1時間ばあしてまた大いに揺れた。大の小。その後、つづけて小揺れが3回。5日は、例の地震の月命日にあたるので、激しゅう揺れるがにかあらん。 浜辺の家から衣類などを山際の家に預けに来た。また、津波が襲うてくるがやないろうかと恐れて、こんなに騒ぎゆう。夜半くらいから、浜の者がまた大騒ぎを 始め、当寺に長持ちを担いで持ち込んできたり、預けて帰るモンも居る。明け方まで東西奔走する。うちの寺では、ヒトが騒ぐがを布団で聞きながら寝た。不人 情とは思うけんど、起きちょくがも辛いと思うて、このようにした。
以上です。半年後、まだまだ余震が大きいがが続き、また津波が襲うてくるがやないろうかという人々の不安が町を覆うちゅう様子がよくわかります。
まだまだ本格復興はこれから。自分にできることをちょっとづつ継続的に。