日章の飛行場〔3062〕2011/09/03
2011年9月3日(土)台風の目の中
ずうっと、台風の目の中におります。台風12号の中心は、寸止め空 手のように、しゅっとそこの海の上でゆっくりしよります。早いこと行ってしもうてもらいたいがですが、なかなか陸に上がって来ようとはしません。こないだ の台風6号も、間違いなく高知上陸、というコースから、考えられんような高知県迂回コースをたどりました。今回はさすがに上陸するでしょうが、よっぽど高 知に上陸するががいやながでしょうか。
ひまわり乳業の所在する南国市界隈は、昨日の夜中から台風の目に入っちょりまして、風雨もメッソなことはございません。通り過ぎた後が恐いですき、警戒しちょらんといけません。
台 風の影響で、高知空港は、午前中の便はおおかた欠航が決まりました。今朝6時前、もうまあ上陸ぢゃおかと思うて久枝の海岸へ見に行きよりましたら、空港の 滑走路がキレイに明るうなっちょりました。夜間、飛行機の離着陸時だけ、こんなに明るうなるがですが、どうしたことでしょう。こんな時間にライトで照らさ れることはありません。飛行機が緊急着陸でもしてくるがぢゃおか、と思いましたがそんなこともなく、ちょっとして、灯りは消されました。いつもの、静かな 早朝の飛行場。右端に管制塔が見えます。
この飛行場、以前は、日章の飛行場、という呼び方をするがが一般的やったです。それは、この界隈が、日章 村という村やったので。昭和17年、立田村、三島村、田村が合併して日章村になりました。で、現在のひまわり乳業のある場所も日章。あそこの工場ができた 当時、「日章の工場」というふうに呼んだりしよった記憶があります。近くにある小学校は日章小学校。今は日章という呼び方をすることも無いなりました。
今 では「日章」という名前が、ちょっと懐かしい感じになってきちょります。日章の飛行場というと、以前の、バスターミナルみたいな小さな平屋の建物と、そこ に翻る日章旗、そしてYS-11が飛び交うのどかな光景を思い浮かべてしまいますな。こんな立派な灯りの滑走路を見ると、もう、「日章の飛行場」ではなく て「高知空港」。