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この下に、2万年前、ヒトが住みよりました〔3048〕2011/08/20

この下に、2万年前、ヒトが住みよりました

2011年8月20日(土)曇っちょります

昨日のトンネルではないですが、新しい道路ができたりすると、 風景が全然変わってきます。また、道路工事に伴う発掘調査で、様々なすごい遺跡が出てきたりします。そんな工事でもないと、発掘調査の予算はつかないの で、工事、発掘、調査報告、埋め戻しもしくは破壊、工事再開、というサイクルは延々と繰り返されていくのでありましょうか。悲しいですが。
工事で 出土したものが、とてつもなく貴重であれば、工事計画は変更になります。そんなことも、ごく稀にはあります。例えば、昨年2010年4月24日にご紹介し た、島根県の荒神谷遺跡。広域農道工事中にみつかった弥生遺跡ですが、銅剣358本をはじめとする出土品はそれまでの学説をひっくり返すようなパワーがあ り、道路工事はルート変更となりました。しかし稀ですね、そんなことは。
例えば、今年2月20日にご紹介した、いの町の、バーガ森北斜面遺跡。四 国最大級の弥生中期高地性集落であることがわかった訳ですが、県指定の文化財にすらならず、壊されて道路になってしまいます。ただ、あそこの場合、かなり 広い集落遺跡であるらしいので、道路以外の部分を今一度発掘、整備し、残していくことはできる可能性を持っっちょります。
さて、写真は、高知自動 車道からの風景。高知から南国向いて走りよりまして、南国SAのちょっと手前。向こうに高知大学医学部の病院が見えよります。実は、この、白い車の向こう 側の下に、今年4月9日にご紹介した奥谷南遺跡があるのであります。この高速道路をつくる際に発掘調査が行われ、その遺跡のかなりの部分は高速道路の法面 の下に隠れてしまいました。ただ、大きな岩は法面から突き出すように残っちょりまして、かろうじて、遺跡の雰囲気を醸し出してくれちょります。元々、縄文 時代から弥生時代にかけての遺跡があることは、高速の工事以前にもわかっちょりました。が、工事に先立つ発掘調査で、何と、20000年、2万年、にまん ねんも前の人類生活痕跡遺跡が含まれちゅうことが判ったのでありました。法面に突き出しちゅう巨岩の岩陰で。ニマンネンと言いますと、2000年の10 倍。今からキリスト誕生までの時間の10倍。旧石器時代。その頃、この下にヒトが住み、生活しよった訳です。すごい発見でしたが、高速道路の計画が変更に なる訳もなく、現在の姿になりました。2万年の歴史をこわすのはあっという間でした。
こんな風景を見るたびに、文化財にたいする考え方、センス、意識、教育、モラル、心、などということを考えさせられます。


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