ヒトは何故急ぐ〔2974〕2011/06/07
2011年6月7日(火)曇り
ここは福山駅。新幹線の福山駅。高知へイニゆうところです。昨日の夜、やって来ました。この、写真に写っちゅう新幹線さくらの車内で、このにっこりを書きよります。福山から鹿児島中央まで、今年開通した新幹線に乗ると3時間1分やそうです。高知へイヌるがとほとんど変わりません。速いですね。
ヒトは、何故、急ぐがでしょうか。時間距離が短うなったことで、効率が良くなり、経済が発展するがでしょうか。
ひまわり太郎が子供の頃、新幹線は東京と新大阪の間だけでした。それから岡山まで開通し、博多まで延び、瀬戸内海には橋が架かりました。それによって、地方都市は豊かになったがでしょうか。どうしてもそうは思えんがですけんど。東京だっけが巨大になっていったような気がするがですけんど。
ひまわり太郎は、汽車が大好きです。長時間乗っちょっても厭きません。ですきに、福山から高知へイヌるにしても、各駅停車を乗り継いで帰ったちかまんがです。が、夕方、お客様の予定を入れてしまいました。
速うに移動できる手段があるのに、それを使わんということに、ヒトは、こじゃんと抵抗を感じるがやと思います。時間の無駄やと。忙しく、効率的に動くことが美徳、使命であり、せっかくの手段を使わんづくとにゆっくりのったりまったり移動するがは怠け者であるようです。それっぱあ人類は忙しいがにかありません。
新幹線や高速道路を開通させるがが住民の「悲願」である、というお話がよく出ます。あったら便利にかありませんが、「悲願」ながは誰でしょう。
地方都市が再生していくのに、新幹線開通は、マギるがやないでしょうか。地方が地方らしく個性を発揮し、地方の中で経済をまわしていくがにはマギります。それでも、何かの宗教でもあるかのように人類は急ぎます。本当に豊かなことは何かを真剣にじっくりと考える時代になりました。もちろん、経済のことも。経済学者さんも、新幹線開通で経済が活性化する(一時的ブームによる観光客増加は別にして)とは言うておりませんよね。
新幹線や高速道路ができたことで、便利になりました。この写真の「さくら」は、座席もこじゃんとゆったりしちゅうし速いので快適。快適と豊かの違いは何でしょうか。確かに違います。