小富士山の産宝様は巨岩を組んじょりました〔2860〕2011/02/13
2011年2月13日(日)晴れたり曇ったり
昨日よりは随分とぬくうなった日曜日。久々に、介良の山をたつくりに行っちょりました。今日は潮見台の団地の車道から駆け上がって行きました。で、いつもの鉢伏山方面ではなく、小富士山、通称介良富士をたつくってみました。
この山、東と西から見ると富士山のような擂鉢状に見えます。が、南北から見ると東西に長くなった山。潮見台団地から、遊歩道を駆け上がると、頂上の近くにアスレチック遊具を置いた見晴らしの良い場所が整備されちょります。こっからですと、太平洋も香長平野も見張らせます。その広場の隅に、林の中へ分け入って行くこじゃんとわかりづらい山道が。その山道が、今日のお目当て。
小富士山の西麓に、延喜式内社の朝峯神社さんが鎮座ましましちょります。そっから、小富士山のてっぺんにつながる道を、上から下って行ってみろうと思うた訳です。
頂上の、東西に長い尾根筋を西へ向かいます。木に赤いテープを目印に巻いてくれちょりますので、迷いませんでしたが、あれがなかったらなかなか苦労しちゅうところですな。しばらく林の中をいくと、突然小さな祠が。案内板がありまして、お伊勢やそうです。なぜか伊勢神宮を、こっから遥拝するために置かれた祠とのこと。その祠から西へは、まっすぐな整備された山道が。それまでの鬱蒼とした林の中の迷いそうな道とは全然違います。そこを下ると、突然、石舞台が現れてビックリしました。そう。この写真の、巨岩でできたなにか。案内板によりますれば、「産宝様」とのこと。岩に囲まれた、宝を産む神様やとか。朝峯神社の奥の宮。しかし、ご祭神は何故か大国主命らしい、ということで、謎です。
こっから西は、これがたまるかと言うばあの急坂。巨岩があちこちに点在し、いかにも神様が住んじょりそうな山。この産宝様まで登ってくる修行をするだけでも、なんとなく修験道の趣があります。
右端に鉢伏山の山頂部分が写っちょります。あの山には、戦争末期の、たくさんの壕跡などがあり、要塞化されちょったことが推測できますが、こちらの小富士山には、ほとんどそんな痕跡が見られません。この急坂が、基地化するがを阻害しちょったがでしょうか。
巨岩ごろごろの急坂を下ると、朝峯神社さんの脇へ出ました。
実は、拝殿裏の、女人禁制の古い石段の上、あの、女陰の形をした巨岩のところへ下ってくるがと思いよりましたが、さすがに違いましたね。あの場所は神聖で、なかなか普通には行けるようにはなっちゃあせんがです。なるほど。
朝峯神社さんは、富士山の浅間神社から勧請してきたとされる延喜式内社。もちろん木之花佐久耶比女さんが主祭神。そう言えば、隣の鉢伏山のてっぺんには、そのお父さんの大山祇さんが祀られちょりましたな。隣の、ちょっと高いところから見守ってくれゆうがでしょうか。
ここ奥の宮、産宝様が大国主命をお祀りしちゅう、というがが謎。ちくと調べてみんといけません。
ともあれ、こんなすごい石舞台が、こんな険しい山の上に造られちゅうこと自体、すごいことです。いつ頃、誰の手によって造られたがでしょうか。すごいです。