介良の稲、農薬散布ヘリ、飼料米への道〔2649〕2010/07/17
2010年7月17日(土)晴れ!
今朝、夜明け前にちくとガイに降りましたが、夜明けとともに青空が見えるようになてきました。いよいよ梅雨明けでしょうか。濡れた地面に夏の日差しが容赦なく照りつけ、こじゃんと暑い土曜日になりよります。
ここは通勤途中、介良の田んぼ。頭を垂れた稲穂は黄金色に色付き始め、稲刈りが近いことを予感させてくれます。右の建物の上空に見える黒い点は、農薬散布用のラジコンヘリ。昨日、今日と、あちこちの田んぼでラジコンヘリを見かけました。収穫前、最後の農薬散布のタイミングが今時分ながでしょうか。
南国の、会社のしゅっと近くでも、軽トラから大きなラジコンヘリを降ろして準備を始めよりました。今年はラジコンヘリによる農薬散布が心なしか増えたような気がしますな。
今読みゆう本によりますれば、米作農家の場合、専業で規模の大きい農家ほど、農薬の散布率が少ないという統計があります。なるほど。米も国際社会の中でやっていかんといかん訳で、専業化、規模拡大による効率化は避けられんところですきに、高知ではこの広い香長平野で競争力のある米をつくっていくがは大事なことでしょう。中山間では、朝晩の気温差の大きい棚田米やアイガモ米など、付加価値をつけたおいしいお米で勝負していかんといかんでしょう。そして、一年にお米が二度獲れる高知では、輸入穀物飼料に替わる純国産の飼料米に取り組むがも大事やと思います。最近農水省がまとめた、新たな酪肉近代化基本方針にも、飼料米、飼料稲への取り組みが大きく取り上げられちょります。
まだまだ価格差が大きく、補助金無しでは現実的ではない世界ですけんど、今までの概念で「国がやれと言いゆうきちくとやってはみるけんど、無理やないろうか」と考えながらの取り組みをしゆう以上はひとっちゃあ進みませんきに、畜産と米作の農家が一緒になって取り組んでみる仕組みをまずはつくっていかんといかんがです。問題は誰が音頭をとるか。