生玉さんは海岸線の上〔2514〕2010/03/04
2010年3月4日(木)大阪は小雨でんがな
てな訳で今朝は大阪。なんばのド真ん中のホテルに泊まっちょりました。大阪らしい猥雑な賑やかさに溢れるこの界隈は、なかなか素敵。今朝は、難波から黒門町を抜け、ここ「いくたまさん」界隈をたつくってきました。「いくたまさん」は、生國魂(いくくにたま)神社で、大阪でも特別に古い由緒をもつ立派なお宮さん。いや、この正面は違いますよ。右手上方に見える建物、あそこが生國魂神社の社殿。西から行くと、山の上に鎮座しちゅうように見えます。
が、あそこは山でも何でも無うて、急に標高が高うなって段丘みたいになっちゅうがです。あそこから東はずうっと。
つまりですな、古代ニッポンの難波は、ここが海岸線やったがかも知れません。いや、たぶんそう。そうぢゃないとこんなに崖になっちょりませんろう。今年1月12日にご紹介した仁徳天皇陵の西側も、急に一段低い土地になっちょりましたが、太古の海岸線はこっからあそこにつながっちゅうがやないですろうか。
このお宮さん、とにかく神武天皇が九州から東征してやってきた際に、今の大阪城の端、つまりあそこも海岸線やったことでしょうが、そこに生島大神、足島大神を祀ったがに始まるそうですきに古いです。その後大物主大神も祀られました。
秀吉が大阪城を築城した頃、この場所に遷座されたという話です。
境内社も、かなり立派なお宮さんがずらりと並んじょって、大阪の皆さんの信仰篤いことがようわかります。
その境内社の一群は、あの社殿から一段下がった場所にある訳ですがそれでもこちらから言えばかなりの高さ。その端っこに、「崖縁占い」という占いの店がありました。まさしく崖っ縁に立つ占い小屋。この大きなお寺さんの本堂裏手の崖の上にあります。