夜明け前のビニールハウス〔2427〕2009/12/07
2009年12月7日(月)快晴!
今朝は雲ひとつ無い快晴。真っ青な空が高く高く広がっておりました。気温も下がったですね。この季節一番の冷え込みやったと思います。
そんな夜明け前の冷え込む時刻、いつものように自転車で快適出勤。ここは高須。五台山、青柳中学校からちょっと北へ行った所。この、田んぼの中の道を走りよりましたら、所々に、このように明るい構築物があります。ハウスですね。何を栽培しゆうがかはよう確認しませんでしたが、何やら園芸作物を作りゆうビニールハウス。この界隈は田んぼが多い地域ですが、ハウスもあちこちに在って、色々な作物が作られよります。
高知はかつて園芸王国と呼ばれ、施設園芸の王者として君臨しちょりました。今は他の府県でも盛んになって、圧倒的な強さは無いなっちょりますが、それでも全国的に見ればかなり盛んな地域になります。
高知の促成園芸は1800年に大阪堺からキュウリの種子を持ち帰って栽培したがに始まるそうですきに、古いです。その後、醸熱物を使う温床に油障子をかぶせた温床栽培が行われるようになりました。しかしその方法やと規模拡大に向かんということで、大正7年、田内銀喜さんという方が冷床で保温する栽培方法に成功、「冷床式油紙障子半促成栽培」を確立したのでありました。その後、湯温ボイラーによる加温栽培が始まり、トマトとキュウリが二大品目となって第二次大戦まで発達したそうです。ビニールが無いですきに、油障子を使用するががポピュラーやったがですな。戦後、昭和24年頃から復興し、昭和34年にビニールが出現することで、大きく飛躍することになりました。その頃高知はそんな技術の最先端を突っ走りよった訳で、園芸王国への道を一気に駆け上ったのでありました。
夜明け前の、ボイラー音がするハウスを眺めながら、土佐の先人に思いを馳せるのも楽しゅうございます。