飛行機から鳥瞰しながら考える〔2108〕2009/01/22
2009年1月22日(木)小雨、雲の上は晴れ
てな訳で、今、雲の上でこのにっこりを書きよります。朝の福岡行き。ちんまいジェット機ですけんど、乗り心地はこぢゃんとエイです。CRJ-200という機種で、あの大阪行きのボンなんとかいう飛行機とは全然違う安定感。飛行機はこうやないといけません。
高知空港を飛び立った飛行機は、旋回しながら高度を上げます。その途中、雲に突入する前に、眼下を撮影してみました。曇っちゅうきわかりにくいですが、左手の向こうが太平洋。その海岸は、浜改田(はまかいだ)から十市(とおち)界隈。ですきに、手前に琴平山とかがあります。その手前が稲生(いなぶ)。その手前、しゅっと眼下に見える山は、介良(けら)の山から東に延びる連山。
昨年末、この山中にある「向山戦争遺跡」というがの現地説明会があったがをご紹介しましたね。太平洋戦争末期、この山中に、米軍の上陸と地上戦に備えて作られたトンネルやら壕やらがあります。道路を建設するがで消滅してしまうその貴重な戦争遺跡を、記憶と記録に残しちょきたい、ということで、こぢゃんとたくさんのヒトが集まっちょりました。
その向山だけぢゃあのうて、その南の琴平山とか、その西側の池地区の山とかにもたくさんの壕やトンネルがあるそうですね。こうやって上空から見てみると、米軍が上陸してきそうな場所の後背地の山に、そんな迎撃施設をつくっちゅうことがよくわかります。
以前にも書きましたが、もし8月15日に戦争が終わってなかったら、実際、米軍は陽動作戦でこの高知の海岸に上陸してくることを決めちょったので、ここが悲惨な戦場になった可能性は非常に高いのでありました。当時の戦力からみて、そんな防御施設もほんのちょっとの時間稼ぎにしたならんかったことは明白で、ここが沖縄同様、地上戦地獄になっちょった訳です。飛行機から鳥瞰すると、いろんなことが見えてきます。