上岡八幡宮の鳥居の補修工事はいつ〔2106〕2009/01/20
2009年1月20日(火)晴れ!
ここはいつもの上岡八幡宮。現香南市、旧野市町の、物部川沿いの古いお宮さん。参道から、本殿の反対側、入り口の鳥居方面を撮影してみました。右手には物部川の堤防が見え、そのとっと向こうには空港があります。
さてさて、この入り口には2対の狛犬、藩政期の灯籠、そしてご覧の鳥居があります。その横には大きな杉、クロガネモチの巨木、そして栴檀と桜がありますね。この写真ではようわからんですけんど、その中でもクロガネモチの存在感が抜群です。あのニョキニョキした太い幹が、もののけみたいですごいです。
この鳥居、篆書で、嘉永四年に建てられたと刻まれちょります。安政大地震の3年前。で、よく見てみますと、両脇の柱の部分と、上の横になっちゅう部分との色が違います。一番上に乗っかっちゅう横のやつが笠木、その下に同じようにくっついちゅう横のやつが島木、その下の、柱を貫いて横にあるがが貫で、貫と島木をつないじゅう真ん中のがが額束というそうです。で、その、笠木と島木と貫と額束が、かなり新しい。と、思うて横を見てみると、杉の木のこちらの隅っこに、古い笠木、島木みたいなものが転がっちゅうではありませんか。これ、たぶん、元々はこの笠木、島木が乗っかっちょって、何かの拍子に壊れてしまい、新しい部品で補修した、ということながでしょう。
いつ、壊れたがでしょうか。考えられるのは、この鳥居が建てられて3年後の安政の大地震。その地震で倒壊して、そのまんまほたくられちょって、昭和になって補修した、という考え方。笠木の新しさは、どうやら昭和になってからのもののようですきに。ですけんど、この参道入り口に、長い間鳥居がなかった、ということはちくと考えぬくいですな。ですきに、昭和21年の南海地震とか、その他の災害かなにかで倒壊破損した鳥居を、その時に補修した、というがが正解でしょうか。地元の方に訊いてみんとわからんですな、真相は。