鏡川の鴨、東唐人町、唐人豆腐〔2067〕2008/12/12
2008年12月12日(金)快晴!
今日もぬくいですな、高知県地方。師走ですきに、川縁はだいたいカチバリツクくらいの寒さながですが、今朝はそうでもありませんでした。
ここは鏡川、潮江橋北詰の東側。ここにはこの季節、ご覧の鴨の群れがやって来ます。今年も来ちょります。厳寒の季節にも楽しそうに過ごしゆう鴨ですきに、これくらいの気温はひょっとしたら暑いがぢゃあないでしょうかね。
この北岸は東唐人町。ここから西の北岸は西唐人町。
川沿いの細長いエリアが、秀吉の朝鮮出兵で朝鮮に遠征した長宗我部元親さんが、攻め落とした朝鮮のお城から城主朴好仁さんを始めとする一族郎党を連行したことに由来する町というお話は、もう何回したことでしょうか。
彼らの子孫は江戸時代、この北岸に住まわされて豆腐製造販売の特権を与えられ、朝鮮風の固い豆腐を作って売りよったのであります。それを唐人豆腐と呼びますな。
その頃の豆腐を、高知のお豆腐屋さんタナカショクさんが再現して商品化しちゅうがをご存じですか?その名も「唐人豆腐」。平成14年度の「土佐のおいしいもの発見コンクール」で大賞を受賞しちゅうと言いますきに、おいしいがでしょう。いや、ひまわり太郎、恥ずかしながらまだ食したことがございません。
「思い切り水分を手絞りで抜いて」とありますきに、かなり硬いがでしょうね。一回食べてみんといけません。
以前にも書きましたが、戦争の前まで、そんな豆腐屋さんはこの北岸にずらり並んじょったそうで、豆腐の香り漂う鏡川やったみたいです。その頃、鴨はやっぱしやって来よったがですろうかね。もし来よったとしたら、豆腐の香りを、鴨はどんな感じで嗅ぎよったがでしょうかね。